NETJUKE

NETJUKE（ネットジューク）

NETJUKEは、ソニーが提供していたハードディスクドライブを内蔵したミニコンポのシリーズで、多彩な音楽配信機能が特徴となっています。このシリーズは、音楽CDや一部のミニディスクからのデジタル録音が可能で、録音した楽曲をATRAC形式やMP3形式で保存できます。また、家庭内のネットワーク環境を利用して音楽をストリーミング再生したり、ウォークマンなどのデバイスへ楽曲を転送することもできました。

機能と特徴

NETJUKEには、HDDジュークボックスと、DLNAに準拠したソニールームリンク機能が搭載されており、自由な音楽のやり取りを実現しています。また、ネットワーク接続機能を備えており、有線LANによる安定した接続を行い、Moraのプラットフォームを通じてオンラインで楽曲を入手することも可能でした。

幅広い録音フォーマットに対応し、ATRACコーデックを基本として設定によってはMP3やリニアPCMにも切り替えることができる柔軟性がありました。特に4世代目モデル以降では、波形データの解析機能を利用して自動で音楽タイトルを取得したりすることができ、音声の自動録音や音楽のジャンル別分類など先進的な機能をいち早く取り入れています。

モデル概要

NAS-A1

初代モデルのNAS-A1は2004年5月に発売され、40GBのハードディスクを搭載。フルデジタルアンプとAUDIOリモコン機能により、使いやすさを追求していました。最大約8倍速の高速録音に対応し、テレビに接続することで操作も可能です。

NAS-A10

続いて2005年に登場したNAS-A10は、USB経由でのチェックアウト機能に対応し、より便利な使用が可能になりました。

NAS-Mシリーズ

2005年にはNAS-M7HDのおかげで、MDからHDDへの録音が可能になり、MP3にも対応。このモデルでは液晶画面で操作状態を確認できるようになった点も注目です。4世代目のNAS-M90HD、M70HD、D50HDは高速録音と自動タイトル取得機能を搭載し、その後の音楽体験を向上させました。

NAS-M95HD、NAS-M700HD

5世代目モデルではデザインが一新され、ウォークマンへの専用ポートも設けられました。そして、6世代目モデルのNAS-M700HDもHDD容量が増加し、音楽の取り込みや転送がさらに便利に。これにより、ユーザーはより効率的に音楽を楽しむことができました。

派生商品

中にはエントリーユーザー向けのCMT-E300HDや、無線LANやインターネットラジオ機能を搭載したNAS-V7Mなどの派生商品も展開されました。これにより、さまざまなニーズに応えることができる商品構成が実現されました。

まとめ

総じてNETJUKEは、ハードディスク内蔵により音楽体験をデジタル化し、家庭やネットワークでの音楽環境を一新した機器でした。特に音楽の取り扱いや配送の革新に寄与し、ソニーの音楽プレーヤーとの相互作用が際立つ商品として、多くのユーザーに愛されました。音楽を身近に楽しむ手段として、その影響は今でも色濃く残っています。

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