NEWS キャッチ!

NEWS キャッチ!

信越放送（SBCテレビ）で、2007年4月から2008年3月にかけて平日夕方の時間帯に生放送で届けられたローカル報道番組です。

番組誕生の背景

長年にわたりSBCテレビの夕方の顔として親しまれてきたローカルニュース番組『SBCニュースワイド』は、四半世紀以上にわたって放送が続き、この時間帯のニュース枠として安定した視聴者を獲得していました。しかし、それ以前の時間帯に放送されていた夕方ワイド番組は、年々視聴率の低下が課題となっていきました。この状況を改善するため、SBCは2006年秋に平日夕方の番組編成を抜本的に見直す大規模な改編を断行します。同年9月4日、情報とニュースを融合させた新たな夕方ワイド番組『信州まるごとワイド。キャッチ!』がスタートしました。この新番組内では、ローカルニュース枠を17時台に「キャッチ!ニュース5時半」、18時台に「キャッチ!ニュース6時半」と分割し、情報番組とニュース番組の連携を深める試みがなされました。

編成の迷走と番組の分離

情報番組とニュース枠の統合・分割という意欲的な試みでしたが、この編成は視聴者になじまなかったのか、放送開始からわずか2ヶ月という短期間で、ローカルニュースの比重を再び18時台に戻すという方針転換が行われました。こうした一連の番組編成における試行錯誤や迷走は、視聴率のさらなる低下を招いてしまいます。この状況を受け、SBCは再び編成を見直し、17時台は引き続き『信州まるごとワイド。キャッチ!』を継続しつつ、それまで統合されていた18時台のローカルニュース枠を情報番組から完全に切り離すことを決定しました。そして、その独立したローカルニュース番組として、急遽立ち上げられたのが本番組『NEWS キャッチ!』でした。番組開始にあたっては、『信州まるごとワイド。キャッチ!』でキャスターを務めていた丸山隆之（当時SBC報道部デスク）と中澤佳子（SBCアナウンサー）が、そのままスライドする形でメインキャスターを担当しました。

番組の内容と構成

『NEWS キャッチ!』は、月曜日から金曜日まで、18時16分から18時55分までの時間帯に生放送されていました。直前に放送されるTBS制作の全国ニュース『JNNイブニング・ニュース』からは、ステーションブレイク（CMなど）を挟むことなくスムーズに接続される構成となっていました。番組冒頭の18時16分からは、その日の主要なニュースや特集コーナーが放送されました。18時40分頃からは、気象予報士の松元梓が担当する天気予報コーナー「お天気キャッチ!」が設けられていました。このコーナータイトルは、親番組である『信州まるごとワイド。キャッチ!』と共通のものであり、両番組の連携を示す要素の一つでした。番組終盤の18時53分からはエンディングとなり、最後に「きょうのありがとう」という視聴者からのメッセージなどを紹介するコーナーがあり、このコーナー終了時に「NEWSキャッチ! 終」というテロップが表示されて番組が締めくくられました。

特徴と終焉

番組タイトルには局の略称である「SBC」が含まれていませんでしたが、実際の番組タイトルロゴでは「SBC NEWS CATCH!」と併記されており、信越放送のニュース番組であることが明確に示されていました。また、番組制作には、SBCの大株主でもある信濃毎日新聞社が協力していました。

『NEWS キャッチ!』は、親番組であった『信州まるごとワイド。キャッチ!』が2008年3月28日をもって終了するのに伴い、同日、その役割を終えることとなりました。翌2008年4月からは、再び夕方の帯番組編成が大きく改められ、本番組と同じキャスター陣（丸山隆之、中澤佳子）による後継のローカル報道番組『SBC News6』がスタートしました。

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