NHK錦ラジオ放送所

NHK錦ラジオ放送所について

NHK錦ラジオ放送所（エヌエイチケイにしきラジオほうそうしょ）は、岡山県岡山市南区に位置している、NHK岡山放送局の中波放送親局です。これは地域に特化したラジオ放送を行うための主要な施設となっています。

放送区域

この放送所は岡山県南部を中心に放送信号を発信し、隣接する東瀬戸内海の広い範囲まで可聴エリアを持っています。また、ここから放送される第2放送は、地域内の他のNHK送信所が第2放送を行っていない場合の補完的役割を果たしています。しかし、NHKラジオ第1放送は、同じ周波数で韓国のKBS第2放送が大出力で送信されているため、特に夜間は岡山市内でも混信が発生することがあります。この混信は、NHK東京第1放送やNHK福岡第1放送にも影響を与えています。

歴史

NHK錦ラジオ放送所の歴史は1931年に遡ります。この年の2月1日、岡山市の網浜町字赤坂ノ上にてNHKラジオ放送（現在の第1放送）が開始されました。1946年9月にはNHKラジオ第2放送が始まり、1960年12月に第1放送と第2放送の送信所が現在の錦ラジオ放送所へ移転しました。初期の送信所の位置は、児島郡藤田村の錦として知られていましたが、1975年の市町村合併に伴い、岡山市内の町名となり、2009年には政令指定都市へと移行しました。

施設

現在のNHK錦ラジオ放送所は、岡山市南区藤田字錦638番地に所在し、周囲は干拓地で田園地帯が広がっています。設立当初は周囲が一面の田園だったものの、最近の岡山市内の人口増加により、宅地化が進んでいます。その放送設備には、地上高110.3mの高さを持つアンテナが設置されており、また50KVAの自家発電装置も備えています。これらの設備は、第1放送および第2放送の両方で使用されています。

周辺の交通と施設

放送所の近くには、岡山藤田錦郵便局があり、国道30号や宇野線（瀬戸大橋線）も通っています。これにより放送所へのアクセスも便利です。

関連項目

NHK錦ラジオ放送所は、岡山県や香川県の広域放送において重要な役割を果たしており、周辺には他の大規模な放送送信所も存在します。例えば、RSK山陽放送吉備ラジオ送信所や金甲山送信所、さらには高松市にあるNHK高松テレビ放送送信所などが挙げられます。これらの施設はそれぞれに役割を持ち、地域放送の充実に寄与しています。

まとめ

NHK錦ラジオ放送所は、岡山県における重要な放送基地として、地域の情報や文化を伝える役割を担っています。今後も地域住民に寄り添った放送を続けていくことでしょう。

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