NOBODY (ロックバンド)

NOBODY（ノーバディ）

NOBODYは、日本のロックバンドで、矢沢永吉のバックメンバーとして知られています。メンバーは相沢行夫と木原敏雄の二人で構成され、彼らは1975年に結成とのことですが、元々は異なるバンドで活動していました。合わせて、両者の音楽人生の経緯やバンドとしての成り立ちを詳しく見ていきましょう。

メンバーの経歴

相沢行夫（あいざわ ゆきお）

1949年生まれの相沢は、北海道芦別市出身で神奈川大学を卒業しました。在学中にはアマチュアバンド「イーグルス」での経験があります。その後、1973年にはフォーク・ロックバンド「ノラ」を結成し、1975年には矢沢のソロシングル「アイ・ラヴ・ユー、OK」で作詞家デビューを果たしました。

木原敏雄（きはら としお）

同じく1949年生まれで神奈川県川崎市出身の木原も明治大学を卒業。在学中に相沢と出会い、アマチュアバンド「YAMATO」を結成していた時期があります。1977年には矢沢のアルバム収録曲で作詞家としてのキャリアもスタートしました。

NOBODYの結成と活動

1975年、相沢と木原は矢沢永吉のバックメンバーとして活動を始め、その後「矢沢ファミリー」として定着します。しかし1977年頃から、彼らの中で「自分たちも歌いたい」という思いが芽生えていきました。当時の忙しさからその夢を実現する時間はなかなか取れない中、1981年に矢沢がアメリカに拠点を移すと、ようやくNOBODYとしての活動が始まります。

彼らはバックミュージシャンから引退する決意をし、デモテープを持ってレコード会社へのアプローチを開始。1981年12月にはHOUND DOGの「浮気な、パレット・キャット」を発表し、ヒットを記録します。この成功を機に楽曲提供の依頼が増え、知名度も上がりました。

アルバムとシングルのリリース

1982年、NOBODY名義のアルバム『NOBODY』とシングル『MY ROAD SHOW』を同時に発表。その後も多くのアーティストへの楽曲提供やプロデュースを行い、1983年に公開された映画『里見八犬伝』の音楽も手掛け、名実ともにヒットメーカーとして活躍しました。ヒット作品の多くが彼らの手によるもので、アン・ルイスや吉川晃司など、幅広いジャンルのアーティストから信頼を受けています。

音楽活動の多様性

1985年にはサウンドプロデューサーとして覆面バンド「ピンク・クロウズ」に関与し、アニメソングの制作にも挑戦しました。しかし、印税の分配についての苦労もあったようです。1986年には東芝EMIに移籍し、その後も数枚のシングルとアルバムをリリース。1992年にはWEA MUSICに移籍しながら、アルバム『BAD RHYME』を発表するも、海外デビューの話は立ち消えになるなど、レコード会社に対する疑念を抱く時期もありました。

1994年にはNO NO BOYS名義で再出発し、1996年にはポリスターに移籍。メディアへの楽曲提供やテーマソングなどを手掛け、相沢と木原は長年にわたり音楽シーンに影響を与えています。また、矢沢との関係も続いており、数々のコンサートにも参加しています。

結論

NOBODYは、矢沢のバックミュージシャンとしての活動から自らの道を切り開いた日本のロックバンドであり、楽曲提供やプロデュースを通じて日本の音楽業界に多大な貢献をしています。彼らの音楽は多くのアーティストにも影響を与え、今後の活動にも期待が寄せられています。

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