NTTデータ伏見ビル

NTTデータ伏見ビル：名古屋のランドマーク

NTTデータ伏見ビルは、愛知県名古屋市中区錦二丁目に位置する高層ビルです。伏見駅前にそびえ立つその姿は、名古屋の景観を代表するものの一つとして知られています。

歴史

このビルは、広小路電電ビルと東京銀行名古屋支店を一体的に再開発して建設されました。完成当初は「名古屋電電・東銀ビル」という名称で、名古屋における初期の超高層ビルとして注目を集めました。

建設時には、名古屋市営地下鉄鶴舞線の工事が隣接で行われており、砂地盤の掘削によるトラブルを避けるため、逆打工法という珍しい工法が採用されました。この工法は、地下構造物を構築しながら地上部分を建設していくもので、当時の技術力の高さを示すものと言えるでしょう。

伏見エリアのランドマークとして親しまれてきたNTTデータ伏見ビルは、広小路通、伏見通、錦通に囲まれた伏見駅前という好立地と、「×印」が並ぶ特徴的な外観が印象的でした。

テナントの変遷

銀行支店として利用しやすい構造の下層階は、当初東京銀行名古屋支店として使用されていました。しかし、銀行再編の流れの中で同支店が廃止された後、トヨタ自動車の子会社であるトヨタファイナンシャルサービスが「TSキュービックプラザ」を開設しました。その後、トヨタグループの金融事業再編により「TSキュービックプラザ」は閉鎖され、その金融店舗フロアはトヨタの有力ディーラーである名古屋トヨペットが引き継ぎ、現在は携帯電話ショップとして利用されています。

「TSキュービックプラザ」の閉鎖後も、堂島ロールのモンシュシュや「トラベルカフェ」などが営業していましたが、現在はトヨタファイナンス みんなのみらい保育園が開園しています。

QUICPay with トラベルカフェ

トヨタグループらしく、自動車による旅行をテーマにしたカフェとして「TSキュービックプラザ」の一部に開設されました。当初は「トヨタFS証券 with TRAVEL CAFE」という名称で、トヨタFS証券がスポンサーとなって運営されていましたが、東海東京証券との合併などを経て、現在はトヨタファイナンスがQUICPayのPRを兼ねてスポンサーとなり、「QUICPay with トラベルカフェ」として運営されています。自動車旅行がテーマでありながら、夜のバータイムにはアルコールも提供されるなど、多様なニーズに応えるカフェとなっています。

主なテナント

現在、NTTデータ伏見ビルには以下のテナントが入居しています。

NTTデータ東海本社
NTTデータマネジメントサービス
一般社団法人情報処理学会東海支部 事務局
トヨタファイナンス中部支社
パティスリーモンシュシュ
PiPit名古屋トヨペット伏見店

アクセス

最寄りの駅は、名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線の伏見駅で、3番出口からすぐです。

まとめ

NTTデータ伏見ビルは、名古屋の発展とともに歩んできたランドマークです。その歴史と、テナントの変化は、名古屋の経済、社会の変化を反映していると言えるでしょう。伏見駅を訪れる際には、ぜひその姿を眺めてみてください。

参考資料

名古屋電電・東銀ビル（現 NTT DATA伏見ビル）[清水建設]]200年史：[清水建設
特別寄稿 橋本 純 氏（S29）「思い出」：NTTファシリティーズ
関連資料：名古屋東銀ビル
NTTデータ伏見ビル - BLUE STYLE COM

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