Netscape Browser
Netscape Browserは、Netscapeシリーズのバージョン8としてリリースされたWebブラウザです。2005年3月3日にNetscape 8 Betaとして公開されましたが、バグ修正のためリリースが遅れました。当初はWindows環境でのみ、インターフェースは英語限定で配布されました。デザインは2種類が用意され、Fusionと呼ばれるテーマは独自のスタイルでタイトルバーをデザインしていたのが特徴です。
正式版は2005年5月20日にMozilla Firefox 1.0.3をベースに発表されましたが、Firefox 1.0.4で修正された脆弱性に対応していなかったため、公開後すぐにアップデートが行われました。しかし、8.0.1ではエンジン切り替え機能に不具合が見つかり、Internet ExplorerのXML関連機能に障害が発生する問題が確認されたため、8.0.2で修正されました。その後も脆弱性対応や不具合修正のため、8.0.3.1、8.0.2（差し戻し）、8.0.3.3とバージョンアップが繰り返されました。2006年9月にはバージョン8.1.2がリリースされましたが、日本ではほとんど報道されませんでした。その後、8.1.3がリリースされています。
Netscape Browserの大きな特徴は、Webページの互換性問題を解決するために、Netscape/Mozillaが使用してきたGeckoエンジンとTridentエンジンを切り替えて利用できる点です。また、サイトコントロール機能が搭載され、ドメインごとにセキュリティ設定やブラウザエンジンを指定することが可能になりました。ただし、この機能はActiveXコントロールを利用してIEのブラウザエンジンを呼び出しているため、基本的な機能はIEのエンジンに依存します。
天気予報機能も搭載されていますが、日本国内での利用は想定されていません。メール機能は廃止され、代わりにNetscape Webmailへのボタンがツールバーに組み込まれ、ブラウザから直接Webメールページへ移動できるようになりました。バージョン8.1以降では、セキュリティセンター機能が追加され、パスワード漏洩やスパイウェアの侵入を防ぐ機能が搭載されました。
バージョンの変遷
8.0 - ファーストリリース （2005年5月20日）
8.0.1 - Firefox 1.0.4の脆弱性等に対処 （2005年5月20日）
8.0.2 - Internet ExplorerのXML関連障害の問題等修正 （2005年6月16日）
8.0.3.1 - Firefox 1.0.5の脆弱性等に対処 （2005年7月25日）
8.0.2 - 8.0.3.1の配布停止に基づく差し戻し （2005年7月29日）
8.0.3.3 - 左クリックによるダウンロードが正常に動作しないバグ等の修正 （2005年8月9日）
8.0.4 - Firefox 1.0.7の脆弱性等に対処 （2005年10月20日）
8.1 - スパイウェア対策機能などを追加 （2006年1月25日）
8.1.2 - RSS機能の強化など （2006年9月27日）
8.1.3 - Mozilla Firefox 1.5.0.8相当の脆弱性に対処 （2007年4月3日）
公式な日本語版は存在しませんでしたが、有志によって非公式の日本語パックが作成・公開されていました（現在は公開終了）。
Netscape Browserは、その独自の機能とセキュリティ対策によって、一定の評価を得たWebブラウザと言えるでしょう。しかし、度重なるアップデートやバグ修正を繰り返した経緯もまた事実です。
関連項目
* Netscapeシリーズ
正式版は2005年5月20日にMozilla Firefox 1.0.3をベースに発表されましたが、Firefox 1.0.4で修正された脆弱性に対応していなかったため、公開後すぐにアップデートが行われました。しかし、8.0.1ではエンジン切り替え機能に不具合が見つかり、Internet ExplorerのXML関連機能に障害が発生する問題が確認されたため、8.0.2で修正されました。その後も脆弱性対応や不具合修正のため、8.0.3.1、8.0.2（差し戻し）、8.0.3.3とバージョンアップが繰り返されました。2006年9月にはバージョン8.1.2がリリースされましたが、日本ではほとんど報道されませんでした。その後、8.1.3がリリースされています。
Netscape Browserの大きな特徴は、Webページの互換性問題を解決するために、Netscape/Mozillaが使用してきたGeckoエンジンとTridentエンジンを切り替えて利用できる点です。また、サイトコントロール機能が搭載され、ドメインごとにセキュリティ設定やブラウザエンジンを指定することが可能になりました。ただし、この機能はActiveXコントロールを利用してIEのブラウザエンジンを呼び出しているため、基本的な機能はIEのエンジンに依存します。
天気予報機能も搭載されていますが、日本国内での利用は想定されていません。メール機能は廃止され、代わりにNetscape Webmailへのボタンがツールバーに組み込まれ、ブラウザから直接Webメールページへ移動できるようになりました。バージョン8.1以降では、セキュリティセンター機能が追加され、パスワード漏洩やスパイウェアの侵入を防ぐ機能が搭載されました。
バージョンの変遷
8.0 - ファーストリリース （2005年5月20日）
8.0.1 - Firefox 1.0.4の脆弱性等に対処 （2005年5月20日）
8.0.2 - Internet ExplorerのXML関連障害の問題等修正 （2005年6月16日）
8.0.3.1 - Firefox 1.0.5の脆弱性等に対処 （2005年7月25日）
8.0.2 - 8.0.3.1の配布停止に基づく差し戻し （2005年7月29日）
8.0.3.3 - 左クリックによるダウンロードが正常に動作しないバグ等の修正 （2005年8月9日）
8.0.4 - Firefox 1.0.7の脆弱性等に対処 （2005年10月20日）
8.1 - スパイウェア対策機能などを追加 （2006年1月25日）
8.1.2 - RSS機能の強化など （2006年9月27日）
8.1.3 - Mozilla Firefox 1.5.0.8相当の脆弱性に対処 （2007年4月3日）
公式な日本語版は存在しませんでしたが、有志によって非公式の日本語パックが作成・公開されていました（現在は公開終了）。
Netscape Browserは、その独自の機能とセキュリティ対策によって、一定の評価を得たWebブラウザと言えるでしょう。しかし、度重なるアップデートやバグ修正を繰り返した経緯もまた事実です。
関連項目
* Netscapeシリーズ
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