Never My Love

Never My Love（ネバー・マイ・ラヴ）

「Never My Love」は、アドリシ・ブラザーズが手掛けた楽曲で、1966年に日本のグループ、ジャニーズに提供されました。この曲は、カバーされることで広く知られることになります。特に1967年にはアメリカのバンド、アソシエイションがこの曲を取り上げ、商業的に大成功を収めました。アソシエイションによるバージョンは、キャッシュボックスで1位、Billboard Hot 100で2位を獲得し、非常に高い評価を受けました。

歴史的背景

この曲の邦題は「かなわぬ恋」で、ジャニーズがアメリカに渡った際にプロデューサーのバリー・デ・ヴォーゾンから提供されたものです。実際にジャニーズもレコーディングを行いましたが、様々な事情によりレコード化は実現しませんでした。しかし、この曲は後にアソシエイションによってヒットしたのみならず、1971年にはフィフス・ディメンションが再ヒットさせました。フィフス・ディメンションのバージョンも、ラスベガスのシーザース・パレスでのライブ録音を元にしており、制作過程ではスタジオ録音に拍手音を重ねる形が取られました。

多くのアーティストによるカバー

「Never My Love」は、その美しいメロディと歌詞が支持され、さまざまなアーティストによってカバーされています。1968年にはヴィッキー・カーやフォー・トップスがカバーを発表し、以降も数多くのアーティストがこの楽曲に取り組んできました。日本国内でも、あおい輝彦や少年隊、A.B.C-Zなどがカバーを行い、特にA.B.C-Zにとっては初のカバー曲としてのリリースとなりました。

特筆すべき点は、BMIが発表した「20世紀にアメリカのテレビやラジオで最もオンエアされた100曲」のランキングで、703万回以上におよぶオンエア回数を記録し、「ふられた気持ち」に次ぐ2位にランクインしたことです。これは、この曲が時代を超えて愛され続けている証拠と言えるでしょう。

A.B.C-Z版「Never My Love」

A.B.C-Zによる「Never My Love」は、2013年11月20日にポニーキャニオンから発売された5枚目のDVDの表題曲です。このバージョンは、ジャニーズによるカバーを基にしており、彼らがカバー曲をリリースしたのはこれが初めてでした。

DVD収録内容

このDVDには本編映像として「Never My Love」のMusic Clipや「Like A Blow」のDance Clipが収められています。また、特典映像として、初回限定盤Aには「Never My Love」Dance Clip ver.が、初回限定盤ZにはNG集やメンバーによる座談会（約23分）が含まれています。通常盤にはMaking of Music ＆ Dance Clipsが約32分収録されています。

さらに、CDへも収録された楽曲があり、初回限定盤Aでは「Twinkle Twinkle A.B.C-Z」が含まれています。これらの内容からも、A.B.C-Zの取り組みやオリジナルに対する愛情が感じられることでしょう。

「Never My Love」は、今も尚多くのアーティストやファンに親しまれている名曲であり、その影響力は計り知れません。

もう一度検索