New Cinema 蜥蜴

New Cinema 蜥蜴：大阪発ロックバンドの軌跡

New Cinema 蜥蜴は、1997年に大阪で結成された4人組ロックバンドです。GIZA studioに所属し、個性的な音楽性と活動で注目を集めました。

バンド結成と初期活動

バンドは、舩木基有と岩井勇一郎によって結成されました。翌年には川越英樹と車谷啓介が加入し、4人体制で活動を開始します。1998年10月、インディーズEP『360°』でデビュー。翌年にはインディーズ1stミニアルバム『Smashing the bad!』をリリースし、その中の「Smashing the good! smashing the bad!」は英語バージョンも存在します。

メジャーデビューと活動

1999年2月、シングル『Smashing the good! smashing the bad!』でGIZA studioよりメジャーデビューを果たします。同年10月にはメジャー1stアルバム『Rail』をリリースし、11月には初のワンマンライブを開催するなど精力的に活動しました。しかし、2000年4月、音楽性の違いから川越英樹が脱退。その後、元GRASS ARC.の脇田啓行がベーシストとして加入し、バンドは活動を継続します。

解散とメンバーのその後

2002年8月、New Cinema 蜥蜴は解散しました。解散後、メンバーはそれぞれ異なる道を歩みます。舩木はソロユニット「誇空」を結成、岩井と車谷は三枝夕夏 IN dbに参加しました。その後、車谷はSensationでも活動しましたが、岩井と舩木の音楽活動の継続状況は不明です。脇田はELFのベーシスト、その後はバックミュージシャンとして活動し、脱退していた川越は音楽ライターとして活躍しました。2019年には岩井がGIZA studioでギタリストとして活動を再開しています。

バンド名と音楽性

バンド名は、岩井がテレビで見た映画『ニュー・シネマ・パラダイス』と舩木の好きな「蜥蜴」を組み合わせたもの。略称は「シネトカ」として公式にも使用されていました。表記は作品によって「New Cinema 蜥蜴」や「NEW CINEMA 蜥蜴」など揺れがあり、英語表記も同様です。

作詞は主に舩木、作曲は岩井が担当していましたが、他のメンバーも作詞作曲に参加した楽曲もあります。編曲はNew Cinema 蜥蜴名義ですが、デビューシングルのカップリング曲は岩井名義となっており、他のメンバーの編曲への関与は不明瞭です。舩木の歌詞は句読点を多用した独特のスタイルで知られています。

作品

New Cinema 蜥蜴は、インディーズ時代から数々のシングル、アルバムを発表しました。インディーズ時代のアナログシングルは全てアナログ盤で、カップリングには松田岳二によるリミックスが収録されています。メジャーデビュー後もアルバムやシングルをリリースし、コンピレーションアルバムにも参加しています。

まとめ

New Cinema 蜥蜴は、短い活動期間ながらも個性的な音楽性と活動で多くのファンを獲得しました。メンバーそれぞれの才能と、その後の活動も興味深い点です。彼らの楽曲は、今も多くのリスナーに聴かれ続けています。彼らの活動は、日本のロックシーンに独特の足跡を残したと言えるでしょう。

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