ONE TRACK MIND

ONE TRACK MIND

1996年、元RED HOT ROCKIN' HOODのドラマー、BAGIを中心に結成された日本のスカバンド、ONE TRACK MIND（ワントラックマインド）。通称ワントラとして親しまれ、スカを基調としながらも、ロック、パンク、サイコビリー、R&B、80年代音楽といった幅広い音楽的要素を取り込み、独自のサウンドを確立しました。

特徴的なのは、ホーンセクションに加え、ウッドベースのスラップ奏法を多用している点です。このウッドベースによる力強いリズムと、ホーンセクションによる華やかなメロディーが、ワントラの楽曲に独特の躍動感と深みを与えています。バンド名は、Johnny Thundersの曲名に由来しています。

1998年には、SNAIL RAMP率いる竹村のSchool Bus Recordsよりシングル「AT LAST」でデビュー。その後、精力的な活動を続け、数々のアルバムやシングルをリリース。2005年にはアルバム『THE WORLD』を発表し、このアルバムに収録された楽曲「Master Of Drop Kick」は新日本プロレスの田口隆祐選手の入場テーマ曲として使用されました。

2012年、バンドの核であったBAGIが急逝するという大きな悲劇に見舞われます。しかし、残されたメンバーは悲しみを乗り越え、活動を継続。2016年には結成20周年を記念して、10年ぶりとなるアルバム『Mr.Sunlight』をリリースし、変わらぬ人気を証明しました。

2021年には結成25周年を迎え、2024年11月13日には自主レーベル「バギラレコーズ」を設立。8年ぶりとなる7インチシングルレコード「ラッシュアワー/君はともだち」をリリースし、現在もなお活動を続けています。

メンバー

ONE TRACK MINDの音楽を支えるメンバーは、長年にわたり変化を遂げてきました。

現在のメンバー:

ZAKO (ボーカル)
スナガワナオキ (トロンボーン)
OMATA (テナーサックス)
SHIVA (トランペット)
KYON2（アルトサックス）
MIYAMOTO（ウッドベース）
AJ (ギター) (ex CURIO)
CHEE B'oi' （テナーサックス）
AZU（キーボード）
TOMOYUKI HAGIWARA（ドラム）※ゲスト参加

過去に在籍していたメンバー(ゲスト含む):

BAGI (ドラム) - 2012年12月25日逝去
MAITA (ウッドベース)
マサキ（ギター）
山口れお(トランペット)
HIROTO (ギター)（ex FC FIVE）
シロウ (ウッドベース) (現THE FLATZ)
海野 (ウッドベース)
浜田光風 (トランペット)（ex東京スカパラダイスオーケストラ 現COOL WISE MAN）
OGAさん (トランペット)（BLUE BEAT PLAYERS）
ヨウヘイ（トランペット）
サワ（トランペット）
KATAYAMA (トランペット) ※活動休止中
O-364 (テナーサックス) ※活動休止中

ゲスト参加ミュージシャン:

キム(ギター)（THE SWAMPS ex.DOG'GIE DOGG：2020年8月18日逝去）
キョウイチ（トランペット）
とら様 (ウッドベース)（現DOG'GIE DOGG）
中村（テナーサックス）
YU (キーボード、ピアノ)
アキオ(ギター)（KOOLOGI ex.SNAIL RAMP）
UC OHZEKI（ウッドベース　ex.東京カンカンリズム）
NOBUAKI NISHIZAWA（ギター）（ex UNCABA AUTHENTIC BAND / IDORATER）
ANI-KEY（キーボード）（ex.BRAVE LION）

ディスコグラフィー

ONE TRACK MINDは、これまでに多くのアルバム、シングル、スプリット、オムニバス作品に参加しています。代表的な作品としては、アルバム『Mr.Sunlight』(2016)、『THE WORLD』(2005)、ミニアルバム『TOO MUCH TOO COVER』(2006)などがあります。また、シングル「AT LAST」(1998)、「Porkvitz」(1999)、「ラッシュアワー/君はともだち」(2024)なども注目に値します。

関係者

ONE TRACK MINDは、SNAIL RAMP、KOOLOGI、CURIOといった日本の音楽シーンを彩る数々のバンド、ミュージシャンと深く関わってきました。また、ボーカルのZAKOは、東ケト会にも所属しています。

まとめ

結成から28年、数々の困難を乗り越えながら活動を続けるONE TRACK MIND。彼らが奏でる唯一無二のスカサウンドは、これからも多くのリスナーを魅了し続けるでしょう。多様な音楽的要素と、ホーンセクションとウッドベースのスラップ奏法が織りなす独特のグルーヴは、一度聴いたら忘れられないインパクトを与えます。彼らの音楽は、時代を超えて愛され続ける、まさにタイムレスな魅力に溢れています。

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