OOPARTS (劇団)

OOPARTS（オーパーツ）

OOPARTSは、かつて存在した日本の劇団で、現在は鈴井貴之の主導による演劇プロジェクトとして活動しています。最初の旗揚げは1990年4月、鈴井が以前率いていた劇団487パラシュートを解散した後、彼自身のビジョンを実現するために多くの演劇仲間を集めて始まりました。

劇団の旗揚げ

劇団の出発点となったのは、鈴井貴之が作・演出を務めた『LIFE』です。この公演は、彼の演劇スタイルの基礎を築くものであり、その後、札幌西武のオープニングアクトや各大学の学校祭にも出演し、瞬く間に話題となりました。同年に上演した『LIFE3ストーリーズ』は映像化され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にも出展されました。劇団のコンセプトは「ストーリー性のあるドリフターズ」で、劇団名のOOPARTSは「アウト・オブ・プレイス・アーティスツ」を意味し、札幌演劇に新たな風を巻き起こしました。

旗揚げから消滅まで

1992年にCREATIVE OFFICE CUEが設立され、メンバー全員がそのタレントとして所属し、様々なメディアで活動を展開しました。しかし、1995年頃から鈴井と他のメンバーの間でモチベーションの差が生じ、運営体制が揺らいでいきました。1998年2月に上演された『RYOMA ～蒼き妄想の果て』を最後に、OOPARTSは「完全消滅」となり、主宰の鈴井を除いたほとんどのメンバーは劇団を去りました。全公演が鈴井によって作・演出されたことから、彼の強い影響力が感じられます。

主要メンバー

劇団時代には以下のようなメンバーが在籍していました。

• - 鈴井貴之 - 主宰。
• - 伊藤亜由美 - 鈴井と結婚後、マネジメントや飲食店経営を担当。
• - 稲田博 - 旗揚げに参加後、鈴井との意見の相違から脱退。
• - 武田晋 - 1994年に加入し、1996年に脱退。
• - 田中護 - 初代元気くんとして活動し、最終公演に凱旋。
• - 森崎博之 - STEAM NACSを結成する前に加入。
• - 安田顕 - 1993年に参加し、その後もCREATIVE OFFICE CUEに残る。

復活の経緯

2009年、鈴井はCREATIVE OFFICE CUEのイベントでOOPARTSの復活を発表しました。彼は、後輩のTEAM NACSの成長に感化され、再び演劇の世界に挑戦する決意をしました。2010年から新しいプロジェクトが始まり、外部オーディションも実施されました。これにより、OOPARTSは新たな仲間を迎え入れることができました。

復活後の公演

復活後の公演では、鈴井貴之が全ての作品の作・演出を手掛けており、以下の作品が上演されました。

• - 『CUT』(2010年)
• - 『SHIP IN A BOTTLE』(2014年)
• - 『HAUNTED HOUSE』(2016年)
• - 『天国への階段』(2017年)
• - 『リ・リ・リストラ』(2019年)
• - 『D-river』(2022年)

特に、2024年6月には道新ホールの閉館に伴い、特別公演を行う予定です。

OOPARTSの活動を通じて、鈴井貴之の舞台への情熱や札幌の演劇界への貢献が感じられます。

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