OP2502 HIGH-SPEED

FOMA OP2502 HIGH-SPEED (フォーマ・オーピー に ご ぜろ に・ハイスピード) について

FOMA OP2502 HIGH-SPEEDは、ベルギーのOption N.V.社が開発し、NTTドコモから発売予定だったHSDPA対応のExpressCard型データ通信端末です。この端末は、当時普及が進んでいた「FOMAハイスピード」に対応しており、発売されればドコモ初のExpressCard型端末となるはずでした。

概要

OP2502 HIGH-SPEEDは、高速データ通信規格「FOMAハイスピード」に対応しており、下り最大7.2Mbps、上り最大384kbpsの通信速度を実現する予定でした。また、海外のW-CDMA、GSM、GPRSネットワークでのローミング（WORLD WING）も可能で、国際的な利用も想定されていました。

発売中止の経緯

しかし、発売直前の2008年6月6日、NTTドコモはOP2502 HIGH-SPEEDの発売中止を発表しました。その理由は、開発段階で一部のノートパソコンで使用した場合に、端末がパソコンから抜けなくなる、または無理に抜き取ろうとするとパソコンのスロット部分を破損してしまう可能性があるという重大な問題が判明したためです。

ドコモは、全てのパソコンで問題なく使用できるという確証が得られない状況から、発売を中止せざるを得ないと判断しました。この結果、ドコモがExpressCard34型の端末をリリースするのは、2009年11月のL-07Aまで待つことになりました。

また、同様の問題は、Option N.V.社がイー・モバイル向けに供給したD02OPでも発生しており、こちらは販売開始後に自主回収、販売中止という措置が取られました。

仕様

以下に、OP2502 HIGH-SPEEDの主な仕様をまとめます。

通信速度

FOMAハイスピードエリア：下り最大7.2Mbps / 上り最大384kbps
FOMAエリア：下り/上り最大384kbps

対応OS

Windows 2000 Professional (日本語版)
Windows XP Home Edition (日本語版)
Windows XP Professional (日本語版)
Windows Vista (日本語版)
Mac OS X (10.4.7～10.4.10)

対応エリア（日本国内）

FOMAハイスピードエリア
FOMAサービスエリア
FOMAプラスエリア

歴史

2007年10月1日：開発発表
2007年11月13日：テュフ・ラインランド（テュフ）通過
2008年6月6日：発売中止発表

関連情報

関連端末
L-07A (ドコモ初のExpressCard型端末)
F-06C

外部リンク

* FOMA OP2502 HIGH-SPEEDの発売中止について NTTドコモ

OP2502 HIGH-SPEEDは、高速データ通信の需要が高まる中で、ExpressCard型端末として大きな期待が寄せられていましたが、不測の事態により発売中止となってしまった、幻の端末と言えるでしょう。

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