Origami

株式会社Origamiについて

株式会社Origami（オリガミ）は、東京都港区六本木に本社を構える企業で、QRおよびバーコードを利用した決済サービスを展開していました。創業者の康井義貴氏は、社名の由来について「『折り紙』は少数の海外に知られている日本由来のキーワード」と語っています。

沿革

Origamiは2012年2月22日に設立され、2013年4月にはECプラットフォーム「Origami」のサービスを開始しました。このサービスでは、BEAMSやUNDERCOVERをはじめとするアパレルブランドや、森美術館、蔦屋書店などと提携し、ユーザーがiPhoneで商品を検索し、ワンタップで購入できる通販サービスを提供しました。

2015年10月には、Origamiの店頭決済サービスのベータ版が登場し、2016年5月には「Origami Pay」という名称で正式にサービスを開始しました。当初はBluetooth方式を採用していましたが、2017年2月からはQRコード決済に切り替えられ、利便性が向上しました。

2018年2月1日には本社が表参道から六本木ヒルズ森タワーの31階に移転し、この場所は康井氏が新卒で入社したリーマン・ブラザーズ日本法人のオフィスが曾てあったフロアでもあります。

メルカリによる買収と決済事業の停止

2020年1月23日、Origamiはメルカリの子会社メルペイによる全株式取得を発表し、メルカリグループに加わることになりました。この決定に伴い、一定の周知期間を設けた後、Origami Payのサービスはメルペイに統合されることになりました。なお、サービス統合に先立ち、Origami Walletのベータ版サービスは2020年3月23日までに終了しました。

Origamiは2020年2月28日に、Origami PayでのQRコードによるスキャン・コード支払いを4月28日、アプリの全機能を6月30日で終了することを発表し、予定通りにサービスを終了しました。

Origami Payの決済方法

Origami Payでは、次の3通りの決済方法が提供されていました：
1. 店舗タブレットに表示されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取る方法。
2. 店舗のステッカーに表示されたQRコードを読み取り、加盟店側が金額を入力する方法。
3. スマートフォンの画面に表示されたバーコードを提示し、加盟店のPOSレジで読み取らせる方法。

特に、2番目の方法は加盟店の設備負担が少なく、中小企業に適していました。また、3番目はAlipayに対応した仕組みを用いており、2018年9月にはローソンでサービスを開始しました。

Origami Payの特長は、おサイフケータイの仕組みを用いる従来の非接触型決済と異なり、カメラ付きのスマートフォンがあればFeliCa非搭載の端末でも利用可能であった点です。小売店が負担する販売促進コストを軽減するため、Origami Payで決済した際には即時割引も導入されていました。

2019年6月時点での主な加盟店は、松屋フーズ、吉野家ホールディングス、なんばCITY、PARCO_ya上野、日本交通、ローソンなど、約2万店舗に達しました。決済音に関しては、サウンドブランディングをサカナクションが担当していました。

最終的にOrigami Payは2020年6月30日をもってサービスを終了し、メルカリおよびメルペイに統合される形となりました。

受賞歴

2019年には、第1回日本オープンイノベーション大賞で経済産業大臣賞を受賞しています。これにより、Origamiはその革新性とビジネスモデルの優秀さを証明しました。

外部リンク

• - Origami （公式サイト）

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