OROターフスプリント

OROターフスプリント：盛岡競馬場のスプリント王決定戦

OROターフスプリントは、岩手県競馬組合が盛岡競馬場で開催する地方競馬の重賞競走です。正式名称は「キリン杯 OROターフスプリント」。盛岡競馬場の芝コースで行われる短距離重賞として知られ、国内でも希少な存在感を放っています。

歴史と変遷

本競走は、2010年まで開催されていた「きんもくせい賞」を重賞に格上げしたことにより創設されました。回数は引き継がれていませんが、盛岡競馬場の芝コースにおける古馬重賞競走の歴史を受け継いでいます。当時、盛岡競馬場にはせきれい賞やOROカップといった芝の古馬重賞がありましたが、中長距離戦が中心でした。そのため、短距離戦であるOROターフスプリントは、国内でも貴重な存在として注目を集め、今後の発展が期待されていました。

2014年には地方競馬全国交流競走となり、全国の有力馬が出走するようになりました。2016年には岩手競馬の重賞格付け制度が導入され、M2に格付けされています。賞金面でも、2022年には1着賞金が300万円から500万円に増額され、競走の格がさらに高まりました。

近年は、芝コースの走路状態悪化の影響を受け、2023年と2024年はダート1000mで施行されました。2024年からは施行時期が8月中旬に変更されています。

競走条件と賞金

(2023年時点)

出走条件:サラブレッド系3歳以上、地方競馬全国交流。ハーベストカップの上位2着までに入った馬には優先出走権があります。
負担重量:定量。3歳55kg、4歳以上57kg（牝馬2kg減）。
賞金:1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着65万円、5着35万円。着外手当は2万5000円です。
副賞:キリンビール株式会社北東北支店賞、岩手日報社賞、開催執務委員長賞

歴代優勝馬と今後の展望

OROターフスプリントは、2011年の創設以来、多くの名馬を輩出してきました。2023年と2024年はダート1000mでの開催となりましたが、それ以外の年は芝1000mで開催されており、それぞれの年のコースレコードが記録されています。 (具体的な歴代優勝馬の情報は、地方競馬全国協会のウェブサイトやJBISサーチなどで確認できます。)

芝コースの維持管理が課題となる中、OROターフスプリントが今後も盛岡競馬場の魅力を高め、地方競馬全体の活性化に貢献していくことが期待されています。短距離戦という特性を生かし、スピードとパワーを兼ね備えた馬たちの熱い戦いが繰り広げられる、魅力的な競走として、今後も注目を集め続けるでしょう。

関連情報

岩手県競馬組合
盛岡競馬場
せきれい賞
OROカップ

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