OS2200

OS2200：ユニシスのメインフレームを支えるオペレーティングシステム

OS2200は、ユニシス社が提供するメインフレーム、特にClearPath Server OS2200シリーズ（米国ではClearPath Doradoファミリーとして知られる）で稼働するオペレーティングシステムです。このOSは、UNIVAC 1108用のExec 8オペレーティングシステムの直系後継として開発されました。

歴史的背景

OS2200の歴史は、1960年代のUNIVAC 1108にまで遡ります。UNIVAC 1108は1964年に発表され、翌1965年後半にリリースされました。当初、UNIVAC 1108はUNIVAC 1107向けに開発されたExec IやExec IIを使用していましたが、これらのシステムはUNIVAC 1108の最大4プロセッサでの対称型マルチプロセッシングをサポートしていませんでした。そのため、UNIVACはマルチプロセッシングに対応したExec 8の開発に着手しました。1964年12月には、プログラマー向けの参考資料としてExec 8の仕様が公開され、1965年3月には実際に稼働を開始しました。Exec 8の正式名称は「Executive System for the UNIVAC 1108」でした。

その後、スペリー社はバロース社と合併し、現在のユニシス社となりました。この合併が、ユニシスのメインフレーム製品ラインナップに影響を与え、ClearPathシリーズでは、主に大規模システム向けにClearPath Server OS2200が、中規模システム向けにはClearPath Server MCPが採用されるようになりました。ClearPath IX/2200シリーズにはスペリー系のOS2200が、ClearPath NX/LX/A シリーズなどにはバロース系のMCPが使用されています。

ユニシスのリソース

ユニシスは、過去および現在のシステムに関する豊富なドキュメントと情報を提供しています。これらの情報は、ユニシスの公式サポートサイト（Unisys public support）や、Unisys eCommunityで公開されています。ユーザーはこれらのリソースを通じて、OS2200やその他のシステムに関する最新情報を得ることができます。

BIPROGYにおけるOS2200の表記

BIPROGY株式会社では、このオペレーティングシステムを「OS2200」と表記しています。一方、ユニシス株式会社は「OS 2200」とスペースを挟んだ表記を使用しています。

まとめ

OS2200は、長年にわたりメインフレーム技術を支えてきた重要なオペレーティングシステムです。UNIVAC時代からの歴史を受け継ぎ、現代のメインフレーム環境においても重要な役割を果たしています。ユニシスは、このOSをさらに発展させ、最新技術を取り入れながら、これからも企業の基幹システムを支え続けるでしょう。

関連情報

ユニシス: OS2200を開発・提供する企業
MCP: ユニシスのバロース系メインフレーム用オペレーティングシステム（中規模向け）

外部リンク

ユニシスの公開情報'>UNISYS Public Informations
BIPROGY株式会社による次世代型メインフレームに関する情報'>次世代型メインフレーム Unisys ClearPath Server（BIPROGY株式会社）

注記

この情報は、ユニシスとBIPROGYが提供する公開情報を元に作成されています。最新の情報は、公式ウェブサイトをご確認ください。

もう一度検索