OVER THE 9

アルバム『OVER THE 9』の詳細

吉川晃司の20枚目となるスタジオ・アルバム『OVER THE 9』は、2022年11月2日にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされました。この作品は、前作『WILD LIPS』以降、実に約6年半ぶりのオリジナルアルバムです。このアルバムには、タイアップ楽曲が含まれる「Over The Rainbow」「The Last Letter」「Lucky man」「ソウル・ブレイド」という4曲を含む全12曲が収録されています。

アルバムのタイトル『OVER THE 9』には、「不十分な状況を超えていく」という深い意味が込められており、その内容やメッセージ性が印象的な特徴となっています。発売前の2022年10月14日には、レコーディング映像が公開され、ファンの期待を高めていました。また、2023年1月25日には特別なLPレコード仕様の完全生産限定盤が発売されるなど、特にコレクターにとって注目の作品です。

収録曲の特徴

このアルバムは、サウンド・プロデュースを菅原弘明が手がけ、全作曲は吉川晃司自身が行っています。以下に、いくつかの収録曲を紹介します。

1. ソウル・ブレイド
作詞：Jam
NHK BSプレミアムの番組『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』のオープニングテーマとしての役割も持ち、2022年10月に先行配信されてから注目を集めました。

2. BLOODY BLACK (Album Version)
作詞：Jam
こちらもNHK BSプレミアムで使用された楽曲で、オリジナル版とは異なるアルバム独自のバージョンがあるのが特徴です。

3. Over The Rainbow
作詞：吉川晃司・Jam
日本水球代表の応援ソングであり、正式に「水球日本代表Poseidon Japan公式応援ソング」として認定されています。この曲は、吉川が2016年のリオデジャネイロオリンピックに向けて制作したもので、彼の熱い思いが伝わってきます。

4. Lucky man
作詞：松井五郎
カルビーの「かっぱえびせん」Web限定CMソングとして書き下ろされ、CMのキャッチコピーをテーマにしたアレンジが施されています。

5. The Last Letter (Album Version)
作詞：Jam
映画『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の主題歌で、新たにレコーディングされたバージョンです。

6. 焚き火
作詞：松井五郎
フジテレビ系ドラマ『探偵・由利麟太郎』のエンディングテーマとしても知られ、シンプルながら心に響くメロディが印象的です。

7. Brave Arrow
同じく『探偵・由利麟太郎』のメインテーマとして使用された、インストゥルメンタル曲です。

これらの楽曲は吉川晃司の多才な表現力と、時にドラマティックで、時に根源的な感情を掘り起こす力を示しており、彼のファンにとっても新たな魅力を発見するきっかけとなることでしょう。

特典とライブ音源

初回生産限定盤には、2022年5月に行われたライブ音源が収録されており、貴重な演奏が楽しめます。このように、『OVER THE 9』は吉川晃司の音楽的探求を反映した作品であり、彼の芸術性と表現力を存分に味わえる一枚となっています。参加することで、ファンは新たな音楽の旅を楽しむことができるでしょう。

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