Oh!No!It's Heavy Polysick!!!

Oh! No! It's Heavy Polysick!!!

日本のロックバンド、POLYSICSが2011年3月9日にリリースしたアルバム「Oh! No! It's Heavy Polysick!!!」。これは、彼らにとって2009年9月に発売された「Absolute POLYSICS」以来、約1年半ぶりとなるフルアルバムであり、3人編成になってから初めてのフルレングス作品です。

このアルバムには初回生産限定盤と通常版があり、初回盤には2010年11月5日に行われたLIQUIDROOMでのライブ映像を収録したDVDが付属しています。アルバムのジャケットには、80名の関係者がPOLYSICSのユニフォームを着用して写っており、特に注目すべきはバストアップの写真が基本である中、メンバーのハヤシだけが手も写っている点です。このようなジャケットアートのアイデアは、ハヤシが以前から考えていたものでした。

アルバムタイトルに使われている「Heavy POLYSICK」は、実は2004年から存在しており、アメリカでのツアー用Tシャツのためにデザイナーが作成した言葉です。ハヤシはこの言葉を思い出し、「POLYSICSを意識して作った音楽」を意識しながらアルバムに取り入れたとのこと。

収録曲の中で特に興味深いのは、3曲目の「Let's ダバダバ」です。この曲のコーラス部分は、前作「eee-P!!!」の購入者先着200名を招待して、特別に渋谷で収録されたものであり、ブックレットにはその参加者の名前が記載されています。そして、12曲目「Much Love Oh! No!」では、ヤノの担当する掛け声「Oh! No!」を収録するのに3日間もかかったというエピソードがあります。この掛け声は、レコーディング・エンジニアのアレックス・ニューポートが発音した「Oh! No!」をひたすら聴いて練習した結果、完成しました。

アルバムの最初のタイトルは「Heavy Polysick」や「It's Heavy Polysick」であったはずですが、ヤノの努力を見て、時間をかけ、妥協せずに音を大事にするという思いから、「Oh! No!」をタイトルにすることに決めたそうです。さらに、ハヤシは尊敬するバンドであるディーヴォの「オー・ノー!イッツ・ディーヴォ」に影響されているわけではないものの、後にその点に気づくこととなりました。

また、アルバムの9曲目「サブリミナル CHA-CHA-CHA」には、間奏部分で「(CM)」と称される部分があり、ライブでは実際に物販で販売されている商品の宣伝が行われることがあります。

このように、アルバム「Oh! No! It's Heavy Polysick!!!」は多くの興味深いエピソードやプロセスを経て完成した、POLYSICSの新たな一歩を象徴する作品となっています。

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