Only the love survive

Only the love survive

「Only the love survive」は、音楽ユニットaccess（浅倉大介と貴水博之）によって発表された通算12枚目のシングル作品です。2002年1月23日にアンティノスレコードから世に送り出されました。

概要

本作は、11thシングル「TEAR'S LIBERATION」のリリースからおよそ7年という長いブランクを経て発表された、accessの活動再開後初のシングルとして特筆されます。ユニットの再始動を告げる記念碑的な一枚となりました。

リリース当時、日本テレビ系のバラエティ番組『ろみひー』のエンディングテーマとして採用され、そのキャッチーなサウンドと相まって広く聴かれました。商業的にも成功を収め、オリコンチャートにおける累計売上は6.2万枚を記録しています。これは、活動再開直後のシングルとしては好調なスタートと言えるでしょう。

本作のリリースに先立ち、2001年11月にはメンバーの一人である浅倉大介のベストアルバム『DecAde 〜The BEST of Daisuke Asakura〜』がリリースされており、そのCD-EXTRA領域にて「Only the love survive」の試聴バージョンが先行公開されていました。これは、ファンにとって待望の新曲をいち早く耳にする機会となり、シングルへの期待感を高める役割を果たしました。

カップリングには、1994年12月19日に神奈川県の横浜アリーナで開催された「SYNC-ACROSS JAPAN TOUR '94 DELICATE PLANET ARENA STYLE」公演で演奏された「LOOK-A-HEAD」のライブ音源が収録されています。「LOOK-A-HEAD」は、accessの1stアルバム『FAST ACCESS』に収められている楽曲であり、過去の代表曲の貴重なライブテイクがカップリングに選ばれた形です。

このライブ音源は、以前にリリースされたライブ音源集『LIVE ONES SYNC-ACROSS JAPAN TOUR '93-'94』に収録されていたテイクを基に、あらたにリマスタリングが施されています。オリジナル収録盤との違いとして、冒頭の観客の歓声がカットされ、楽曲の演奏がすぐに始まるように編集されている点が挙げられます。

初回生産分には特典として、2002年2月に東京・ヴェルファーレで行われたスペシャルイベント「reception 2.2」への参加応募券が封入されました。これは、活動再開を記念して開催されたファンミーティングのような位置づけであり、多くのファンが参加を希望する人気の特典となりました。

収録曲

本作には以下の2曲が収録されています。カッコ内に記されたのは、JASRAC作品データベースに登録されている作者名です。

1. Only the love survive
作詞：井上秋緒
作曲・編曲：浅倉大介

2. LOOK-A-HEAD
* 作詞・作曲・編曲：AXS （JASRAC登録上の作詞：貴水博之、作曲：浅倉大介）

カップリング曲は、1994年12月19日の横浜アリーナ公演におけるライブパフォーマンス音源であり、過去に発表された『LIVE ONES SYNC-ACROSS JAPAN TOUR '93-'94』に収録されていたテイクのリマスタリング版が用いられています。この音源では、オリジナル収録版と比較して冒頭の歓声部分が編集によりカットされ、演奏が即座に始まる構成となっています。

「Only the love survive」は、約7年間の沈黙を破り、accessが新たなスタートを切ったことを告げる重要な作品として、ファンの間で語り継がれています。タイアップによる浸透や、過去のライブ音源を収録したカップリング、さらにイベント応募券といった特典も相まって、再始動への期待感を高めるに十分な一枚となりました。今日でも、彼らのキャリアにおける転換点を示す楽曲として位置づけられています。

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