Open Geospatial Consortium
Open Geospatial Consortium（OGC）は、1994年に設立された地理空間情報に関する国際的な非政府標準化団体です。世界中の500を超える企業、政府機関、非営利団体、研究機関が協力し、地理空間コンテンツとサービス、センサーWebとIoT、GISデータ処理、データ共有に関する標準規格の開発と実装を推進しています。
OGCの前身は、1992年に設立されたオープンGRASS財団（OGF）です。1994年から2004年までは、Open GIS Consortiumという名称も使用していました。OGCのウェブサイトには、組織の詳細な歴史が掲載されています。
OGCの標準規格は、地理学的地物を表現するための基本データモデルを記述した抽象仕様に基づいており、この抽象仕様を基に、相互運用可能な地理空間技術を実現するための具体的な仕様や標準が開発されています。OGC標準のベースラインは、30以上の標準で構成されており、主要なものには以下のようなものがあります。
CSW (Catalog Service for the Web): カタログ情報へのアクセスを提供します。
GML (Geography Markup Language): 地理情報を記述するためのXMLベースの言語です。
GeoXACML (Geospatial eXtensible Access Control Markup Language): 地理空間データへのアクセス制御を記述するための言語です。
KML (Keyhole Markup Language): 2D/3Dの地図ブラウザ上で注釈や可視化を行うためのXML言語スキーマです。
Observations and Measurements: 観測データと測定値を表現するための標準です。
OGC Reference Model: OGC標準の参照モデルセットです。
OLS (Open Location Service): 位置情報サービスのための標準です。
OGC Web Services Context Document: OGC統合クライアントのアプリケーション状態を定義します。
OWS (OGC Web Service Common): OGC Webサービスの共通的な機能を提供します。
SOS (Sensor Observation Service): センサー観測データを提供するサービスのための標準です。
SPS (Sensor Planning Service): センサー計画のためのサービス標準です。
SensorML (Sensor Model Language): センサーモデルを記述するための言語です。
SensorThings API: IoTデバイス、データ、アプリケーションを接続するためのAPIです。
SFS (Simple Features SQL): シンプルな地物データのためのSQL標準です。
SLD (Styled Layer Descriptor): 地図レイヤーのスタイルを記述するための標準です。
SRID: 空間座標系の識別子です。
WaterML: 水文観測データのためのデータモデルです。
WCS (Web Coverage Service): カバレッジオブジェクトへのアクセス、サブセット化、処理を提供します。
WCPS (Web Coverage Processing Service): ラスタカバレッジのアドホック処理とフィルタリングのためのクエリ言語です。
WFS (Web Feature Service): 地物データの取得・変更を提供します。
WMS (Web Map Service): 地図画像を提供します。
WMTS (Web Map Tile Service): 地図画像のタイルを提供します。
WPS (Web Processing Service): リモート処理サービスを提供します。
GeoSPARQL (Geographic SPARQL Protocol and RDF Query Language): セマンティックWebのための地理空間データの表現とクエリのための標準です。
WTS (Web Terrain Service): 地形データを提供します。
これらの標準は、当初HTTPのWebサービスの考え方に基づいたメッセージベースのインタラクションで構築されましたが、その後SOAPとWSDLを用いた共通アプローチに拡張されました。近年では、OGC SensorThings APIなどでRESTも採用されています。
OGCは以下の4つの事業部門で構成されています。
標準プログラム
イノベーションプログラム
コミュニティとアウトリーチプログラム
コンプライアンスプログラム
OGCは、ISO/TC 211（地理情報/地理情報）と密接に連携しており、この委員会で開発中のISO 19100シリーズは、OGCの抽象仕様を順次置き換えています。また、OGCの標準であるWeb Map Service、GML、Web Feature Service、Observations and Measurements、Simple Features Accessは、ISO標準としても採用されています。
OGCは、W3C、OASIS、WfMC、IETFなど20以上の国際標準化団体とも協力しています。
GeoTools: OGC標準の参照実装です。
オープンソース地理空間財団 (OSGeo): オープンソースの地理空間ソフトウェアを推進する組織です。
地理情報システムソフトウェアのリスト
地理情報システムソフトウェアの比較
OpenLayers: Webベースの地図表示ライブラリです。
セマンティックセンサーウェブ: センサーデータの意味的な記述に関する取り組みです。
気象情報交換モデル
* 公式ウェブサイト
歴史
OGCの前身は、1992年に設立されたオープンGRASS財団（OGF）です。1994年から2004年までは、Open GIS Consortiumという名称も使用していました。OGCのウェブサイトには、組織の詳細な歴史が掲載されています。
規格
OGCの標準規格は、地理学的地物を表現するための基本データモデルを記述した抽象仕様に基づいており、この抽象仕様を基に、相互運用可能な地理空間技術を実現するための具体的な仕様や標準が開発されています。OGC標準のベースラインは、30以上の標準で構成されており、主要なものには以下のようなものがあります。
CSW (Catalog Service for the Web): カタログ情報へのアクセスを提供します。
GML (Geography Markup Language): 地理情報を記述するためのXMLベースの言語です。
GeoXACML (Geospatial eXtensible Access Control Markup Language): 地理空間データへのアクセス制御を記述するための言語です。
KML (Keyhole Markup Language): 2D/3Dの地図ブラウザ上で注釈や可視化を行うためのXML言語スキーマです。
Observations and Measurements: 観測データと測定値を表現するための標準です。
OGC Reference Model: OGC標準の参照モデルセットです。
OLS (Open Location Service): 位置情報サービスのための標準です。
OGC Web Services Context Document: OGC統合クライアントのアプリケーション状態を定義します。
OWS (OGC Web Service Common): OGC Webサービスの共通的な機能を提供します。
SOS (Sensor Observation Service): センサー観測データを提供するサービスのための標準です。
SPS (Sensor Planning Service): センサー計画のためのサービス標準です。
SensorML (Sensor Model Language): センサーモデルを記述するための言語です。
SensorThings API: IoTデバイス、データ、アプリケーションを接続するためのAPIです。
SFS (Simple Features SQL): シンプルな地物データのためのSQL標準です。
SLD (Styled Layer Descriptor): 地図レイヤーのスタイルを記述するための標準です。
SRID: 空間座標系の識別子です。
WaterML: 水文観測データのためのデータモデルです。
WCS (Web Coverage Service): カバレッジオブジェクトへのアクセス、サブセット化、処理を提供します。
WCPS (Web Coverage Processing Service): ラスタカバレッジのアドホック処理とフィルタリングのためのクエリ言語です。
WFS (Web Feature Service): 地物データの取得・変更を提供します。
WMS (Web Map Service): 地図画像を提供します。
WMTS (Web Map Tile Service): 地図画像のタイルを提供します。
WPS (Web Processing Service): リモート処理サービスを提供します。
GeoSPARQL (Geographic SPARQL Protocol and RDF Query Language): セマンティックWebのための地理空間データの表現とクエリのための標準です。
WTS (Web Terrain Service): 地形データを提供します。
これらの標準は、当初HTTPのWebサービスの考え方に基づいたメッセージベースのインタラクションで構築されましたが、その後SOAPとWSDLを用いた共通アプローチに拡張されました。近年では、OGC SensorThings APIなどでRESTも採用されています。
組織構造
OGCは以下の4つの事業部門で構成されています。
標準プログラム
イノベーションプログラム
コミュニティとアウトリーチプログラム
コンプライアンスプログラム
コラボレーション
OGCは、ISO/TC 211（地理情報/地理情報）と密接に連携しており、この委員会で開発中のISO 19100シリーズは、OGCの抽象仕様を順次置き換えています。また、OGCの標準であるWeb Map Service、GML、Web Feature Service、Observations and Measurements、Simple Features Accessは、ISO標準としても採用されています。
OGCは、W3C、OASIS、WfMC、IETFなど20以上の国際標準化団体とも協力しています。
参考
GeoTools: OGC標準の参照実装です。
オープンソース地理空間財団 (OSGeo): オープンソースの地理空間ソフトウェアを推進する組織です。
地理情報システムソフトウェアのリスト
地理情報システムソフトウェアの比較
OpenLayers: Webベースの地図表示ライブラリです。
セマンティックセンサーウェブ: センサーデータの意味的な記述に関する取り組みです。
気象情報交換モデル
外部リンク
* 公式ウェブサイト
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