OpenLayers

OpenLayersは、Webブラウザ上で地図データを表示するためのJavaScriptで記述されたオープンソースライブラリです。2条項BSD[[ライセンス]]の下で提供されており、誰でも無償で利用、改変、配布が可能です。

このライブラリは、GoogleマップやBing Mapsのような、インタラクティブでリッチなWeb地図アプリケーションを構築するための強力なAPIを提供します。OpenLayersの初期バージョンは、Prototype JavaScript Frameworkを基盤としていましたが、現在はより柔軟な設計となっています。

機能

OpenLayersは、幅広い地図データ形式をサポートしています。具体的には、以下の形式のデータを扱うことができます。

GeoRSS
KML (Keyhole Markup Language)
GML (Geography Markup Language)
Geo

さらに、Web Map Service (WMS)やWeb Feature Service (WFS)といったOGC（Open Geospatial Consortium）標準に準拠した地図データもサポートしており、様々なソースからの地図情報を統合して表示することができます。

歴史

OpenLayersは、2005年6月29-30日に開催されたO'Reilly Where 2.0 conferenceの後、MetaCartaによって開発されました。その後、2006年6月13-14日のWhere 2.0 conferenceに先駆けて、MetaCarta Labsからオープンソースソフトウェアとしてリリースされました。

MetaCartaはOpenLayers以外にも、FeatureServerやTileCacheといったオープンソースの地図ツールを開発・リリースしています。

2007年11月からは、OpenLayersはOSGeo財団のプロジェクトとして活動しており、コミュニティベースでの開発が継続されています。

利用例

OpenLayersは、様々なソフトウェアやサービスで利用されています。以下にいくつかの例を挙げます。

ソフトウェア

MapServer
ArcGIS Server
MapGuide Open Source
UMN MapServer

これらのソフトウェアは、OpenLayersを利用して地図表示機能を実装しています。

SaaS（Software as a Service）

Yahoo!ロコ
NASA World Wind
Bing Maps for Enterprise
Googleマップ
オープンストリートマップ

これらのSaaSも、OpenLayersを用いて地図データをインタラクティブに表示しています。OpenLayersは、Webブラウザ上で動作するため、幅広いプラットフォームで利用できるという利点があります。

まとめ

OpenLayersは、Web地図開発において非常に重要な役割を果たしており、その柔軟性と多様な機能から、多くの開発者に利用されています。オープンソースであるため、ソースコードを自由に閲覧・変更できるだけでなく、活発なコミュニティによって継続的に改善されています。Web地図アプリケーションの開発を検討している場合は、OpenLayersの利用を検討する価値は十分にあります。

外部リンク

公式ウェブサイト)

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