P・J・ブラウン

コリアー・ブラウン・ジュニアの選手経歴とプレイスタイル

コリアー・ブラウン・ジュニア（Collier Brown Jr.）は1969年10月14日、アメリカのミシガン州デトロイトで生まれ、ルイジアナ州ニューオーリンズで育った元プロバスケットボール選手です。身長211cm、体重108kgの彼は主にパワーフォワードとセンターのポジションで活躍しました。リングネームの「P.J.」は「ピーナッツバター＆ジャム」を意味しています。

大学時代

ブラウンはルイジアナ工科大学に4年間通い、121試合に出場しました。彼の学生時代の成績は平均10.1得点、8.4リバウンドであり、特にブロックショット241回は大学歴代2位、リバウンド1017回は歴代5位という記録を残しています。この時期に培った圧倒的なリバウンド能力や守備力は、後のプロキャリアにおいても大いに役立つこととなります。

NBAキャリア

1992年、ブラウンはNBAドラフトでニュージャージー・ネッツから2巡目29位指名を受けましたが、最初のシーズンはギリシャリーグでプレーしました。その年の成績は平均17.0得点、13.3リバウンド、3.2ブロックを記録し、その後1993年から1994年シーズンにネッツと契約し、正式にNBA入りを果たします。彼はルーキーシーズンから79試合に出場し、そのうち54試合は先発としてプレイしました。ブラウンはシーズン終了後のNBAルーキーチャレンジにも参加し、将来を期待される選手として注目されました。

ネッツでは3シーズンを過ごし、1995年から1996年シーズンには全81試合で先発出場を果たし、平均11.3得点、6.9リバウンド、1.2ブロックという成績を残しました。さらに1996年にはフリーエージェントとなり、マイアミ・ヒートに契約します。移籍後もスターターとして固定され、ヒートと共に61勝という素晴らしい成績を収めました。このシーズンにはオールディフェンシブセカンドチームにも選出され、ディフェンスの重要な存在となりました。

1997年のプレーオフでは、ニックスとのシリーズで大一番が展開されます。彼は第5戦で対戦相手を投げ飛ばすシーンがあり、この事がきっかけでリーグから処分を受けることとなります。この事件を経てヒートはシリーズを勝ち抜くことに成功し、ブラウンは重要な役割を果たしました。

その後もヒートでは1999年までプレーし、プレーオフには進出するもののカンファレンスファイナル以上には至りませんでした。98-99シーズンには全試合出場、キャリア最高の平均11.4得点を記録し、再度オールディフェンシブセカンドチームに選出されるなど、選手としての地位を固めていきます。

2000年から2001年にかけて、彼はシャーロット・ホーネッツへのトレードにより新たな挑戦を始めました。ホーネッツではスターターとして活躍し、01-02シーズンには自らの最高記録となる平均9.8リバウンドを達成し、3度目のオールディフェンシブセカンドチームに選ばれました。しかし、2006年にはシカゴ・ブルズに移籍し、そこでの成績は厳しいものでした。

2008年に怪我人が続出していたボストン・セルティックスと契約し、38歳で初のチャンピオンリングを獲得しました。この後、彼は現役を引退する決断を下しました。

プレイスタイル

ブラウンは主にディフェンスを主力とするブルーワーカータイプの選手として知られています。彼はドラフト下位指名でNBAに入ったにもかかわらず、15年以上も現役を続けることができ、その理由は彼のディフェンス能力の高さにあります。これまでに3度オールディフェンシブセカンドチームに選出されていることからも、彼がどれほど重宝された選手であったかが伺えます。

フィールドゴール成功率は高くはないものの、ミドルレンジショットを多く打つ傾向があり、またフリースローでは約80％という高確率で決めることができるという特長も持っています。

まとめ

コリアー・ブラウン・ジュニアは、その卓越した守備力とリバウンド能力でNBA界での地位を確立した選手です。彼のキャリアは、チームに貢献できるプレイスタイルを貫いた結果となり、多くのファンと選手たちに影響を与えています。

もう一度検索