P-07A

ドコモ PRIME series P-07A：高機能とデザイン性を両立した折りたたみ型携帯電話

パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発したNTTドコモのFOMA端末、P-07Aは、2008年冬モデルのP-01Aの後継機として2009年5月22日に発売されました。WオープンタイプのVIERAケータイで、SoftBank 931Pと多くの共通点を持つ端末です。

洗練されたデザインと高機能サブディスプレイ

P-01Aから継承されたWオープン方式と2Wayキーを採用しつつ、2.0インチのワイドQVGA+サブディスプレイを搭載。この大型サブディスプレイは、待機画面のカスタマイズや写真撮影時のファインダーとして使用できるほか、録画番組の視聴やメール確認にも活用可能です。

高性能カメラと進化したワンセグ機能

P-07Aの最大の特徴は、パナソニック携帯電話初となる約810万画素CMOSカメラを搭載している点です。LUMIXシリーズで採用されている「インテリジェントオート（おまかせiA）」機能も搭載し、5つのシーンを自動認識して最適な設定を行います。P-01Aからの改良点としては、高感度撮影時のサイズ制限の拡大（1M画素から2Mワイド）、カメラ起動時間の短縮、手振れ補正の高速化、シャッターキーの搭載、そして高輝度LEDフラッシュの搭載が挙げられます。

ワンセグ機能も大幅に進化し、最大60fps（毎秒フレーム数）の滑らかな映像表示と10000：1の高コントラスト表示を実現しました。ただし、P905iTVを除く従来機種と同様に、本体への録画機能は搭載されていません。外部メモリ（microSDHC）への録画に対応しています。

その他の機能と通信速度

さらに、2in1メールBナンバー着信機能、Adobe FlashとJavaScriptに対応したiモードブラウザ、iアプリタッチ、詳細な電池残量表示など、様々な機能が追加されました。通信速度は最大7.2MbpsのFOMAハイスピードに対応しています。PRIMEシリーズ、旧9シリーズのVIERAケータイでは初となる平型イヤホンジャックの廃止により、外部接続端子が充電・データ通信コネクタに統合されたため、イヤホン接続には変換アダプタが必要となりました。

ソフトウェア不具合と販売一時停止

発売後、N-06Aと同様のiモード接続時の不具合が見つかり、販売が一時停止されました。その後、不具合修正のためのソフトウェア更新が複数回行われ、2009年6月10日に販売が再開されました。ソフトウェア更新では、iモード接続時の不具合の修正に加え、電池持ちの改善、iモードブラウザの機能拡張など、様々な改良が施されました。

主要な仕様

発売日: 2009年5月22日
カメラ: 約810万画素CMOS
ディスプレイ: 2.0インチワイドQVGA+サブディスプレイ
ワンセグ: 60fps対応、10000:1高コントラスト
通信速度: 最大7.2Mbps
その他機能: iアプリタッチ、Adobe Flash対応iモードブラウザ、Bluetooth、外部メモリ（microSDHC）対応

まとめ

P-07Aは、高性能カメラ、高精細サブディスプレイ、スムーズなワンセグ視聴、そして様々な便利な機能を備えた、魅力的なFOMA端末でした。発売後の不具合問題もありましたが、ソフトウェア更新による改良を経て、多くのユーザーに利用されました。後継機種であるP-01B、兄弟機種であるSoftBank 931P と合わせて、当時の携帯電話市場を彩った一台と言えるでしょう。

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