P905i

FOMA P905i：VIERAケータイの先駆け

FOMA P905iは、[パナソニック モバイルコミュニケーションズ]]が開発し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話][[端末です。この機種は、同日に発表されたP905iTVとともに、パナソニックの液晶テレビ「VIERA」の技術を搭載した「VIERAケータイ」として初めて名付けられました。

ディスプレイと映像処理

ディスプレイには、3.0インチのワイドVGA+液晶が採用され、160度の広い視野角を実現。モバイルPEAKSプロセッサーにより、QVGA相当のワンセグ放送をなめらかに拡大表示し、高い色再現性を誇ります。コントラスト比もP904iの1000:1から2000:1に向上しています。

ワンセグ機能

パナソニック独自のLSI「UniPhier」により省電力化が図られ、ワンセグの長時間再生(ecoモード時で約6.7時間)を実現。ただし、ワンセグ録画はmicroSDのみに対応し、本体への録画はできません。

デザインと操作性

外観はW44SのようなWオープンスタイルで、ワンセグ視聴や横向きゲームに適しています。ヒンジの出っ張りを大幅に小さくし、耐久性を保ちながらもスタイリッシュなデザインを実現。ワンプッシュオープン機構も採用されていますが、カスタムジャケットとあんしんキーは廃止されました。

メモリー

外部メモリーはmicroSD(最大2GB)に加え、ドコモの携帯電話としては初めてmicroSDHC(最大4GB)に対応しています。

カメラ機能

約510万画素のCMOSカメラを搭載し、6軸手振れ補正(デジタル式)など、カメラとしての機能も充実。動画撮影はVGAサイズで30fpsの滑らかな映像が可能で、オートフォーカスも利用できます。サブカメラは約33万画素のCMOSセンサーを搭載しています。フォトライトは、2009年発売のP-02Aまで省かれました。

ミュージック機能

WMAとSDオーディオ(AAC/AAC+SBR)に対応し、SDオーディオで約76時間、WMAで約54時間の連続再生が可能です。Bluetoothにも対応しており、ワイヤレスで音楽を楽しめます。「リ.マスター」機能により、圧縮で失われた高音域を補完し、より高品質なサウンドを提供。D-snapなどのポータブルオーディオに搭載されていた技術が、携帯電話として初めて採用されました。

アプリケーションとブラウザ

iアプリはヨコオープンスタイルでの全画面表示に対応。「リッジレーサーズモバイル」や「ぷよぷよ〜ん&COLUMNS」がプリインストールされています。フルブラウザもヨコ表示に対応し、フルワイドVGA液晶でインターネットページを快適に閲覧可能。Windows Media Video形式の動画も再生できます。

キー配置の変更

キー配置がP904iから一部変更され、iチャネルキーは十字上キーへ移動、テレビ電話キーは廃止され、GPSキーは1キーへ移動。また、メニュー、クリア、マルチキーの表記がカタカナから英語に変更されています。

主なプリインストールアプリ

リッジレーサーズモバイル
ぷよぷよ〜ん&COLUMNS
英語辞典
カウントダウントレインGPS
しゃべって翻訳 for P
地図アプリ
楽オク出品アプリ2
iアプリバンキング
Gガイド番組表リモコン
iD設定アプリ
DCMXクレジットアプリ
FOMA通信環境確認アプリ

ワンセグ機能詳細

EPG（録画予約も可能）
外部メモリ（microSDHC）への録画
字幕放送
マルチウィンドウ
Bluetoothによるワイヤレス音声出力
連続視聴時間 約4時間30分（ECOモード時：約6時間40分）

ソフトウェアの不具合と修正

発売後、ソフトウェアの更新でいくつかの不具合が修正されました。

着うたフルなどの個別課金コンテンツがダウンロードできなくなる不具合
ブックマークフォルダの編集時のフリーズ
一部の着うたフルの再生エラー
待ち受け画面の設定初期化
メール受信時の不具合
カメラ撮影時の不具合
その他、細かな不具合の修正

歴史

2007年8月31日：電気通信端末機器審査協会 (JATE) 通過
2007年9月7日：技術基準適合証明 (TELEC) 通過
2007年10月19日：連邦通信委員会 (FCC) 通過
2007年11月1日：開発発表
2007年11月28日：発売開始

関連項目

P906i - 後継機種
P904i - 先代機種
P905iTV
SoftBank 920P - 兄弟機種
VIERA
VIERAケータイ

外部リンク

* P905i サポート情報（NTTドコモ）

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