P-08A

P-08A：高性能と洗練されたデザインが融合したFOMA端末

パナソニック モバイルコミュニケーションズ製P-08Aは、NTTドコモの第三世代携帯電話（FOMA）端末として2009年6月25日に発売されました。同社の「docomo STYLE series」に属し、2008年冬モデルのスライド型VIERAケータイ、P-02Aの後継機にあたります。P-02Aをベースに、更なる機能向上とデザイン性の進化を遂げたモデルと言えるでしょう。

デザインと操作性

P-02Aとほぼ同等のサイズとデザインを継承しながらも、液晶画面周囲の黒縁と黒系のキー操作部により、より洗練された印象に仕上がっています。キーには、操作性を高める「ウェーブタイルキー」を採用。スムーズなスライド操作と快適なキー入力を実現しています。

高性能カメラ

カメラ機能は、P-07Aと同様に約810万画素CMOSセンサーを搭載。LUMIXシリーズでおなじみの「おまかせiA」機能により、顔認識、風景認識など、撮影シーンを自動認識して最適な設定で撮影できます。高輝度LEDと1秒露光可能なナイトモードも備え、暗い場所での撮影も可能です。

高画質ワンセグ

ワンセグ放送は、60fpsの「モバイルWスピード」に対応。P-07Aの30fpsから大幅にフレームレートが向上し、より滑らかで鮮明な映像を楽しめます。さらに「モバイルPEAKSプロセッサー」と「モバイルWコントラストAI」により、映像の鮮やかさとコントラスト比も向上しています。EPGによる録画予約や字幕放送、外部メモリ（microSDHC）への録画機能も搭載。Bluetoothによるワイヤレス音声出力にも対応しています（レシーバーはSCMS-T方式に対応している必要があります）。

その他の機能

P-08Aは、2009年夏モデルから追加された様々な機能も搭載しています。iアプリタッチ、2in1のBナンバーメール着信、iモードブラウザでのJavaScriptとAdobe Flashの対応、電池の詳細表示対応など、使い勝手の向上に貢献する機能が充実しています。また、GPSによる海外利用にも対応している点が特徴的です。さらに、P-08Aはプッシュトーク対応機種としては最後のモデルとなりました。

ソフトウェア更新

発売後、いくつかのソフトウェア更新が行われました。これにより、操作性の向上や不具合の修正、新機能の追加などが行われています。主な更新内容としては、ボタン操作に関する不具合の修正、電池持ちの改善、iモードブラウザのJavaScript機能の再有効化、メール表示に関する不具合の修正、GSMエリア圏外表示に関する不具合修正、フォントサイズ変更と絵文字の色指定に関する不具合修正などが挙げられます。

まとめ

P-08Aは、高画質カメラ、高フレームレートワンセグ、そして洗練されたデザインと操作性を兼ね備えた、高い完成度を誇るFOMA端末です。当時最新の機能を盛り込みながら、使いやすさにも配慮した設計は、多くのユーザーに支持された理由と言えるでしょう。発売から年月が経ちましたが、その高い完成度から、今でも根強い人気を誇る名機として記憶されています。

もう一度検索