PRISMY

アルバム『PRISMY』の詳細

尾崎亜美が1978年11月20日に発表した『PRISMY』（プリズミイ）は、彼女の4作目のスタジオアルバムです。このアルバムは、彼女自身が全ての作詞、作曲、編曲を担当しており、前作『STOP MOTION』からわずか4ヶ月の短い期間で制作されました。リリース元は東芝EMIとエキスプレスです。

アルバムのタイトルとテーマ

『PRISMY』のタイトルは、彼女のデビューアルバム『SHADY』にインスパイアを受けており、ここでは「影」ではなく「プリズム」という言葉を用いています。このことは、楽曲を明るく多彩な色に染めるとの意図を示しています。尾崎は本作において、これまで以上にストリングスを使い、シンセサイザーの演奏にも積極的に取り組んでいます。その結果、サウンドは厚みと緻密さを増し、より高い完成度の楽曲が生まれました。

尾崎は、アルバムについて「とても可愛い感じの作品になったと思います。アレンジの面白さが分かってきたのか、インサートには『作詞・作曲・編曲：尾崎亜美』と大きく書かれていて、自己主張したい気持ちがあったのかもしれません」とコメントしています。

収録内容とシングル

このアルバムには、先行シングル「あなたはショッキングシャイン」とB面曲「私は愛を唄わない」が含まれています。また、A-3の「パーフェクト ゲーム」は、金井夕子のデビューシングル「パステル ラヴ」のB面曲として提供していた曲のセルフカバーです。

2009年4月22日には、紙ジャケット仕様の再発売が行われ、CD（TOCT-26826）として入手可能となりました。

参加ミュージシャンと制作スタッフ

このアルバムには、さまざまなミュージシャンが参加しています。レコーディングにおいて、尾崎はシンセサイザーおよびすべてのキーボードパートを自ら演奏しました。その制作面では、プロデューサーとして武藤敏史と尾崎亜美が名を連ねています。レコーディングとミキシングのエンジニアにはRyoji Hachiyaが担当しており、アシスタントエンジニアにはKenichi Yamaguchi、Kohji Suzuki、Teruya Mizutani、Susumu Meraが名を連ねています。また、録音はTOSHIBA-EMI、Sound City、Media & Freedom Studioで行われ、リミックス作業はTOSHIBA-EMI Studio 1で実施されました。

カバーデザインには、アートディレクションを手がけたMasatoshi HiroseとデザイナーのHirofumi Araiが参加しており、写真はTamjinが撮影しました。

アルバムの影響と評価

『PRISMY』は、尾崎亜美のキャリアの中で重要な作品であり、彼女の音楽スタイルやセンスを象徴するアルバムとなりました。リリースされた当時から、多くのファンに愛され続けています。オリコンでは、このアルバムが一定の評価を得たことが記録されており、尾崎の人気を支えた一因でもあります。

このように『PRISMY』は、音楽的な進化と創造性が詰まった素晴らしいアルバムであり、今後も語り継がれていくことでしょう。

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