PSR B1257+12 C

PSR B1257+12 C (ポベートール) の詳細

PSR B1257+12 C、別名ポベートールは、おとめ座の方向、約2000光年先に位置する太陽系外惑星です。この惑星は、パルサーPSR B1257+12の周りを公転する第3惑星として知られています。特筆すべきは、この惑星が太陽系外で発見された最初の惑星の一つであるという点です。

発見と初期の命名

PSR B1257+12の惑星系は、親星からの距離順にA、B、C、Dと名付けられました。これは、当時太陽系外惑星の命名規則が確立されていなかったため、一般的な命名法とは異なっています。最初に発見された太陽系外惑星であり、パルサーの周りを公転していたため、大文字のBとCという名前が与えられました。その後、内側の軌道を公転する3番目の惑星が発見され、Aという名前が付けられました。後に、ペガスス座51番星の惑星発見を機に「ペガスス座51番星b」という命名法が提案されましたが、PSR B1257+12の惑星は、この新しい規則に合わせて改名されることはありませんでした。

固有名「ポベートール」

2019年のNameExoWorldsプロジェクトで、この惑星には正式な固有名が与えられました。それが「ポベートール」です。この名前は、ギリシャ神話に登場する夢を司る神であるポベートールに由来します。

特徴

ポベートールは、地球の約4倍の質量を持つとされています。これは、太陽系外惑星としては比較的小さな質量に分類されます。この惑星が公転するパルサーは、非常に強い放射線を放出するため、ポベートールがどのような環境にあるのか、詳細な研究が続けられています。

意義

PSR B1257+12 C（ポベートール）は、太陽系外惑星の研究において重要な役割を果たしています。最初に発見された惑星の一つであり、パルサーの周りを公転するという特徴から、その後の太陽系外惑星探査に大きな影響を与えました。また、その命名の歴史は、太陽系外惑星の命名規則がどのように発展してきたかを示す良い例と言えます。

関連情報

外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、PSR B1257+12 Cに関するカテゴリがあります。
NASA Exoplanet Archive - 惑星系 - 惑星 - Overview - TransitView
The Extrasolar Planets Encyclopaedia
NASA Exoplanet Exploration
SIMBAD - 恒星 - 惑星
Open Exoplanet Catalogue
Exokyoto - 惑星日本語 - 惑星英語 - 恒星日本語 - 恒星英語
* Exoplanets Data Explorer

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