Paradise (SONS OF ALL PUSSYSの曲)

SONS OF ALL PUSSYS 「Paradise」

「Paradise」は、日本のロックバンド、SONS OF ALL PUSSYSが2004年7月7日にリリースしたシングルです。Danger Crue Recordsから発売されました。ミニアルバム『high』以来、約9ヶ月ぶりの新譜であり、SONS OF ALL PUSSYSとしては最初で最後となるシングル作品です。

楽曲解説

表題曲「Paradise」は、Kenが作詞作曲を手掛けたロックナンバーです。ルーズなボーカルと独特のクセのあるサウンドが特徴で、夢見心地な雰囲気と激しい部分のコントラストが表現されています。この曲のデモ音源は、『high』制作時から存在しており、S.O.A.P.結成前からあったサビの部分と、活動開始後に制作されたリフを組み合わせて完成されました。レコーディングは『high』の制作手法を踏襲し、ドラム、ベース、ギターを同時に録音することで、バンドの一体感を重視したそうです。Sakuraはドラムプレイについて、「丁寧に叩きすぎると面白くない」と語り、絶妙なバランスを追求したことを明かしています。Einは、この曲のレコーディングで1964年製のフェンダー・ジャズベースを使用しています。

カップリング曲「Moving on」は、サビのコード進行がジャパニーズ・メタルを彷彿とさせる、スリリングなロックナンバーです。この曲のデモ音源は10年以上前から存在し、SakuraがL'Arc〜en〜Ciel在籍時にレコーディングで叩いたこともあったそうです。Einがリードボーカルを担当しており、『high』収録の「2seconds to the top」以来2度目となります。KenはEinにボーカルを任せた理由について、自身の歌い方よりもEinの持つ1990年代の風味を出したかったと語っています。エンディングのギターソロはSakuraが担当し、Kenからスケールとライトハンド奏法のヒントを与えられ、自由に演奏したそうです。Einは、この曲のレコーディングで1970年代中期に作られたフェンダー・プレシジョンベースを使用しています。ちなみに、この曲のイントロは、かつてSONS OF ALL PUSSYSの公式サイトでBGMとして使用されていました。

リリース形態

本作は、初回限定盤A（CD＋DVD）、初回限定盤B（CD＋DVD）、通常盤（CD）の3形態でリリースされました。初回限定盤A・Bには、2004年のライブツアー「BUBBLE FESTiVAL 冬将軍2004」のSHIBUYA-AX公演の模様を収録したDVDが付属しています。AタイプとBタイプでは、ジャケットデザインと特典DVDの収録内容が異なっています。また、初回盤A・Bには応募IDが記載された用紙が封入されており、同時発売のミュージック・クリップ集『ICHIBAN-BLOW』の初回盤に封入されているIDと合わせて特設サイトで入力すると、限定映像作品がプレゼントされるキャンペーンが実施されました。

収録曲

1. Paradise
2. Moving on

初回生産限定盤DVD

初回限定盤A特典DVD
「冬将軍2004」LIVE MEDLEY I （GRACE～red sky　2004.03.09 渋谷AX）
初回限定盤B特典DVD
「冬将軍2004」LIVE MEDLEY II （high!～罪の眺め　2004.03.09 渋谷AX）

参考文献

『GiGS』、シンコー・ミュージック、2004年8月号

外部リンク

SONS OF ALL PUSSYS OFFICIAL WEB SITE

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