PlayStation 2のゲームタイトル一覧 (2005年)

PlayStation 2（PS2）は2005年、全世界で累計販売台数が1億台を突破するなど、依然として大きな影響力を持っていました。しかし、PlayStation Portable（PSP）の台頭が顕著になり、ソニーの発表によると、2005年度第3四半期にはPSPの生産出荷台数がPS2を初めて上回りました。ソフトウェアの販売本数でも同様の傾向が見られ、PSPの存在感が増しています。

市場全体としては、2004年に『グランツーリスモ4』のようなミリオンヒットがあったのに対し、2005年は目立ったヒット作に恵まれず、盛り上がりはやや落ち着いたと評価されています。そのような状況下で、『キングダム ハーツII』は発売から数日で73.8万本を売り上げ、新たな人気シリーズとしての地位を確立しました。年末商戦期に発売されたことを考慮すると、その勢いは際立っていました。

また、PS2の発売から時間が経過し、次世代機の登場が期待される中で、『真・三國無双4』のように、PS2における集大成として発売されたタイトルもありました。これは、ハードウェアのライフサイクルにおける自然な流れと言えるでしょう。

2005年には、新たなジャンルを切り開く作品も登場しました。『龍が如く』は、裏社会を舞台に、主人公である桐生一馬の人間味あふれるキャラクターが人気を集め、セガの看板タイトルの一つとなりました。当初は日本国内のみでの販売予定でしたが、海外でも「Yakuza」として発売され、人気を博しました。

低価格帯のゲームでは、『SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2』が、前作を大きく上回る32万本以上の販売本数を記録しました。手頃な価格で楽しめるゲームとして、多くのユーザーに支持されたことがわかります。

海外では、『ゴッド・オブ・ウォー』がElectronic Entertainment Expo（E3）で高い評価を受け、発売前から大きな話題となりました。その完成度の高さから、日本を含む世界中で支持を集めました。

2005年のPS2市場は、PSPの台頭、ミリオンヒットの減少、人気シリーズの確立、集大成的タイトルの登場など、様々な要素が入り混じった一年でした。次世代機への期待が高まる中で、PS2は依然として存在感を示し、多様なゲーム体験を提供し続けました。

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