PlayStation Classic

PlayStation Classic

PlayStation Classic（プレイステーション クラシック）は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）が2018年12月3日に発売した家庭用ゲーム機の復刻版です。これは1990年代に登場した初代PlayStation（PS）のデザインを踏襲しつつ、小型化を図った製品です。発売日は、初代PSが登場した24周年の記念日とされています。

外観と基本仕様

本体の形状は当時のデザインを忠実に再現していますが、サイズは小さくなっています。また、内蔵されているゲームは20本あり、地域によって異なる収録タイトルが存在します。すべてのゲームの追加はできず、特定のタイトルを懐かしむための製品となっています。初週の販売台数は12万台で、各国で異なるレーティングが付けられました。特に日本ではCERO D（17歳以上対象）、アメリカではESRB M（17歳以上）のフィルターが導入されています。

残念ながら、この機種は発売後に批評や消費者の評判が芳しくなく、コントローラーの入力遅延や画質の問題が指摘されることがありました。そのため、2019年7月にはベスト・バイやAmazonで約24.99ドルという価格で大量に販売される事態となり、当初の価格の約1/4という劇的な値下げが行われました。

ハードウェアの特性

PlayStation Classicは、コントローラーポートを2つ装備し、専用コントローラーが2つ同梱されています。ただし、使用されているコントローラーは初期型であり、アナログスティックや振動機能はありません。映像出力はHDMIで提供され、同梱されたHDMIケーブルを使ってテレビに接続できます。電源はマイクロBタイプのUSB端子から供給される仕組みで、USBケーブルも付属していますが、ACアダプタは付属しておらず、別途準備が必要です。

また、前面にはメモリーカードスロットのデザインが模写されていますが、実際にスロットは存在しません。ゲームのセーブデータは、内蔵された仮想メモリーカードを使用して保存され、各ゲームごとにセーブができる仕組みになっています。プレイ中にリセットボタンを押すことで、進行中のゲーム状況を保存し、メイン画面に戻ることができます。

収録ソフト

本体には世界共通または地域ごとに異なる20本のゲームが内蔵されています。日本版には収録されているタイトルの中で、ゲームアーカイブス版として未配信のものも含まれています。プレイヤーはこれらのクラシックゲームを通じて、かつてのゲーム体験を楽しむことができますが、その一方で、他の復刻版ゲーム機と比較すると不人気の印象を持たれていなかった状況も否めません。

他社製品との類似点

PlayStation Classicの登場によって、同様のコンセプトを持つ他社の復刻ゲーム機も注目されました。特に、メガドライブ プレイTVやニンテンドークラシックミニシリーズ、PCエンジン miniなどのコレクターズアイテム的な商品と同様のニーズがあることが分かります。

本機は、特に1990年代のゲームファンには魅力的なアイテムかもしれませんが、現代のゲーム機と比較すると、機能や価値観が異なるため、購入時には考慮が必要です。

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