R・リー・アーメイ

ロナルド・リー・アーメイ (Ronald Lee Ermey)

概要

ロナルド・リー・アーメイ（1944年3月24日 - 2018年4月15日）は、アメリカ海兵隊に所属した軍人で、後に俳優としても活躍した人物です。彼の特徴的なニックネームである「ガニー（Gunny）」は、一等軍曹を示す用語から来ています。アーメイは海兵隊時代に教練指導官としての経験を積んだ後、映画『フルメタル・ジャケット』でハートマン軍曹として大きな注目を浴びました。身長は約180cmであり、厳しい軍人役で知られています。

軍歴

アーメイはカンザス州エンポリアで生まれました。幼少期の彼は、祖父と共に狩猟を行っていたことから、早くから武器に親しんでいました。彼の本名は父と同じRonaldですが、様々な愛称の中で「Ronnie」を選んだことには特別な理由があります。彼は14歳の頃にワシントン州へ転居しましたが、若い頃は非行に関与していました。最終的には海兵隊に入隊することで、彼の人生は大きく変わることになります。

彼は17歳の時、海兵隊へ入隊し、最初は海軍を希望していましたが、海兵隊のポスターに魅かれて志願しました。入隊後は、新兵訓練で厳しい指導を受けましたが、彼自身は家族からの厳しい教育により、訓練を乗り越えるのは苦ではなかったと回想しています。1965年から1967年までの間、サンディエゴ新兵訓練所で教練を務めることとなり、1968年にはベトナム戦争に従軍しました。負傷したにもかかわらず、戦闘によるものではなかったため、名誉除隊を果たしました。

俳優としてのキャリア

退役後のアーメイは俳優の道を選び、『地獄の黙示録』で映画デビューを果たしました。その後は多くの作品に出演しましたが、特にスタンリー・キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』でのハートマン軍曹役で知られるようになります。この役は当初テクニカルアドバイザーとして参加していた彼が、キューブリックに演技を認められて与えられたものです。アーメイの演技は観客からも批評家からも高く評価され、ゴールデングローブ賞にノミネートされるまでに至りました。

アーメイは主演だけでなく、約60本以上の映画、アニメ番組、ゲームなど多岐にわたるメディアで声優や司会としても活躍しました。まさに多才な表現者としての存在感を放ち続けました。

私生活と晩年

晩年にはPTSDに苦しむこともありましたが、これまでの経験を生かしながらいくつかの事業にも挑戦していました。2018年4月には肺炎で亡くなるまでの74年間をかけて、俳優として、また元軍人としての人生に大きな足跡を残しました。葬儀には海兵隊員が参列し、アーリントン国立墓地に埋葬されました。

アーメイは映画界だけでなく、多くの人々に影響を与え続け、彼の存在は今なお多くの人々に記憶されています。

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