REITA

REITA：the GazettEのベーシスト、その生涯と足跡

1981年生まれのREITAは、日本のヴィジュアル系ロックバンドthe GazettEのベーシストとして知られています。神奈川県相模原市出身で、独特の白い布、のちには黒いマスクをトレードマークとしていました。

才能と出会い

幼少期は両親の離婚を経験し、小学校時代にはサッカークラブに所属。そこで後にthe GazettEで共に活動する麗と出会い、音楽の道へと進みます。中学生時代はアコースティックギターに挑戦するも挫折。その後、エレキギターにも手を出しますが、すぐに飽きてしまいます。しかし、ベースに出会い、その「目立たなさ」と「練習しなくてもできそう」という理由からベースを手に取りました。麗と共にバンド活動を続け、様々なバンドを渡り歩いたのち、2002年、the GazettEを結成します。

the GazettEでの活躍と独自の世界観

the GazettE結成10周年を機に、名前の表記をひらがなからアルファベット表記に変更。バンドでは、独特の演奏スタイルと存在感を放ち、数々の名曲を生み出しました。ステージ上では、白い布や黒いマスクをつけた独特のスタイルでファンを魅了しました。セックス・ピストルズやオフスプリングといったバンドを好み、モトリー・クルーのニッキー・シックスにも影響を受けていたようです。

人となり

人見知りな性格ながら、音楽仲間やファンとの交流も持ち、自身のラジオ番組でJやINORANをゲストに招いたり、清春のブログにRUKIと共に登場するなど、幅広い交友関係を持っていました。しかし、ライブ中のファンのマナーの悪さや暴力については、強い懸念を示していました。

プライベートでは旧車好きで、フォード社のマスタングを所有していた時期もありました。家族思いの一面も持ち、長年の夢だった祖母と母への家の購入を実現。動物好きでもあり、オカメインコを飼っていました。また、2014年からTwitter、2016年からInstagramも利用していました。

SNAKED LOWS：REITAのオリジナルブランド

DEAL DESIGNの山下諭氏とのコラボレーションにより、オリジナルブランド「SNAKED LOWS」を立ち上げました。シルバーアクセサリーを中心に、トートバッグなどのアパレルも展開。REITA自身が使いやすいようにデザインされた商品は、当初はバイカーファッションに特化していました。ブランド設立のきっかけは、酔った勢いだったというエピソードも残されています。

使用機材

REITAは長年に渡りESP製のベースを愛用していました。ライブツアー毎に使用ベース、アンプ、エフェクター等の機材構成を変え、楽曲やステージングに合わせた最適なサウンドを追求していました。ESP RF-00シリーズを中心に、GALLIEN-KRUEGERやLaneyのアンプ、BASSONのキャビネットなどを組み合わせ使用していました。

急逝

2024年4月15日、42歳という若さで急逝。その訃報は翌16日、公式サイトで公表されました。多くのファンに衝撃を与え、音楽界に大きな悲しみをもたらしました。REITAが残した音楽、そしてその人となりは、多くの人の記憶に深く刻まれています。

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