RHAPSODY (RCサクセションのアルバム)

ライブアルバム『RHAPSODY』について

『RHAPSODY』（ラプソディー）は、1980年に日本のロックバンドRCサクセションによってリリースされたライヴ・アルバムです。この作品は、RCサクセションにとって4年ぶりのアルバムであり、バンドの音楽スタイルの転換点を示す重要な作品です。

アルバムの背景

RCサクセションは1978年からバンド編成をロックサウンドに移行し、それに伴いシングル「ステップ!」や「雨あがりの夜空に」をリリースしてきました。その後、久保講堂でのライヴを収録することに決定し、『RHAPSODY』が誕生しました。当初、レコード会社やスタッフからはスタジオ・アルバムを制作するよう求める声もありましたが、忌野清志郎は「ライブの臨場感をそのまま伝えたい」と考え、音の加工を避けるためにライヴ盤を選びました。これは、RCサクセションの音楽哲学を反映した重要な決断でした。

収録曲と参加メンバー

アルバムには、厳選された楽曲が収録され、すべての作詞・作曲は忌野清志郎によるものです。編曲はRCサクセションが手がけています。収録されている楽曲は以下の通りです：

• - よォーこそ
• - エネルギー OH エネルギー
• - ラプソディー
• - ボスしけてるぜ
• - エンジェル
• - ブン・ブン・ブン
• - 雨あがりの夜空に

（「雨あがりの夜空に」の作詞・作曲は忌野清志郎と仲井戸麗市による）

• - 上を向いて歩こう

（作詞：永六輔、作曲：中村八大）

• - キモちE

本作には、全盛期のメンバー5人に加え、ゲストミュージシャンとして小川銀次（ギター）と梅津和時（アルト・サクソフォーン）が参加しています。彼らの貢献により、アルバムはさらに魅力的な作品となりました。

アルバムの影響

『RHAPSODY』はRCサクセションにとって転機となる成功を収め、その後のライヴパフォーマンスの規模を拡大させる要因となりました。このアルバムは特に1980年代の日本におけるロック・ニュー・ウェイヴの先駆けとして評価され、多くのリスナーに影響を与えました。また、2005年には本作の完全版とも言える『RHAPSODY NAKED』がリリースされ、ファンから熱い支持を受けました。

まとめ

『RHAPSODY』は、RCサクセションのライヴ音楽を楽しむための重要な作品であり、日本のロックシーンにおける歴史的なマイルストーンとなりました。忌野清志郎の情熱が詰まったこのアルバムは、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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