RNBドリームナイター

RNBドリームナイター：南海放送ラジオのプロ野球中継

南海放送ラジオで放送されているプロ野球中継番組『RNBドリームナイター』は、長きに渡り愛媛の野球ファンに親しまれてきました。番組名は過去に幾度か変更されており、『RNBナイター』、『RNBゴールデンナイター』、『Nancy16ラジオナイター』、『RNBパワーアップナイター』を経て、2005年から現在の名称になりました。

放送時間と放送局の変遷

2024年度の放送時間は毎週金曜日の18時45分から21時までです。かつては、火曜日と金曜日に放送されていましたが、2017年シーズンからは21時台の自社制作番組優先のため、試合展開に関わらず定刻で放送を終了するようになりました。さらに、2018年にはTBSラジオのナイター中継撤退を受け、火曜日の放送が廃止され、金曜日の放送も縮小されました。2019年には金曜日の放送は復活したものの、水曜と木曜の放送は廃止され、現在は週1日のみの放送となっています。水曜・木曜については、ローカル番組内でナイター情報を放送しています。

2023年現在、プロ野球中継が金曜日のみとなっている民放ラジオ局は、南海放送以外にも栃木放送とラジオ沖縄があります。これら3局は、いずれもNRN単独加盟局です。JRN・NRNクロスネット局では、南海放送が唯一金曜ナイターを放送していましたが、2024年からは和歌山放送、RSK山陽放送、南日本放送も金曜のみのナイター中継となります。

ネット局と番組制作

『RNBドリームナイター』は、ニッポン放送制作のNRNナイターをネットしています。過去には、JRNナイターにも参加しており、日曜日（～2005年）、土曜日（～2010年）にも放送されていました。2017年までは、火曜日はJRN、金曜日はNRNで放送されていましたが、TBSラジオのプロ野球中継撤退を機に、放送曜日や放送時間が変更されました。

制作担当局は、地域によって異なり、北海道はSTVラジオ、宮城はTBCラジオ、関東は文化放送、中京はSFラジオ、近畿はABCラジオ、広島はRCCラジオ、福岡はKBCラジオが担当していました。

日本シリーズについては、かつては第1～3戦と6・7戦をJRN、4・5戦をNRNで放送していましたが、2016年を最後にネットは取りやめられています。

地元球団やオールスターゲーム中継への対応

松山坊っちゃんスタジアムで開催されるプロ野球公式戦については、2015年を最後に中継されていません。ヤクルト主催ゲームは、南海放送が後援していたため、2015年までは積極的に放送していました。巨人主催ゲームについても同様です。一方、阪神主催ゲームについては、後援していないため、積極的な放送は行われていませんでした。

オールスターゲームについては、後援していないものの、系列紙である愛媛新聞が運営主幹に関わっている関係から、過去にはJRNまたはNRNの全国放送をネットしていました。しかし、2021年と2022年のオールスターゲームは放送されていません。

その他特記事項

番組は、様々な事情により放送曜日や時間、ネット局などが変更されてきました。ローカル番組との兼ね合い、ネット局の事情、そしてコスト削減なども番組編成に影響を与えてきたようです。また、地元球団の試合中継だけでなく、全国放送カードのネット受けなども行っています。過去には、地元球団の試合を積極的に放送する一方で、他球団の試合は放送されない、または予備カード扱いになるなど、複雑な事情が垣間見えます。

このように『RNBドリームナイター』は、長年の歴史の中で様々な変化を遂げてきましたが、地元愛媛の野球ファンにプロ野球中継を提供し続けている番組です。今後の動向にも注目です。

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