ROOMS

シングル「ROOMS」について

「ROOMS」（ルームス）は、1994年5月20日に崎谷健次郎によってリリースされたシングルで、彼の通算16枚目の作品です。このシングルにはカップリング曲として「OUR LIVES」が収録されており、二つの楽曲が共に彼の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めています。

プロデュースとジャケットデザイン

このシングルのプロデューサーは、著名な作詞家である秋元康氏と崎谷健次郎自身です。CDジャケットは、白いジャケットとスラックスを身にまとった崎谷のひょうたん形の全身像が、一面の背景に配置されており、独自のビジュアルスタイルを持っています。ジャケットデザインは、広告制作会社サン・アドのスタッフによるもので、視覚的にも印象的です。

「ROOMS」は、崎谷健次郎のCDシングルの中で最も多くの枚数が販売されています。音楽番組「OIOI TOKYO TASTE ROOMS」（フジテレビ、1994年）ではエンディングテーマとして起用されており、番組に関連したさまざまな書籍や音楽商品も公開されました。応募者がこの曲を希望する相手にプレゼントとして贈る企画も行われ、多くのファンに愛されたことが伺えます。また、秋元氏がこの曲をテーマにした65篇の詩集『ROOMS』を出版していることも特筆すべきです。

音楽的要素と制作

「ROOMS」というタイトルは英語で「部屋」や「場所」を意味しますが、本作品では特に「ルームス」と発音され、テレビ番組のタイトルと同様です。曲は、HEART BEAT Recording スタジオで収録され、制作過程では仮タイトルとして「雨だれ」が使用されました。崎谷はコンピュータープログラミング、キーボード、ボーカル、コーラスを担当し、シンセサイザーのオペレーターとして北城浩志氏が参加。また、ガットギターには渡辺格氏がクレジットされています。

「ROOMS」は、8thアルバム『delicate』にも収録されていますし、2ndベストアルバム『KENJIRO SAKIYA COMPLETE BEST Love Ballads』、3rdベストアルバム『崎谷健次郎 BEST COLLECTION』、5thベストアルバム『プラチナムベスト 崎谷健次郎〜Mellow Groove Collection〜』、さらにオムニバスアルバム『ROOMS vol.1』にも収録されています。オムニバスアルバムは、秋元康プロデュースによる作品集であり、各曲ごとに秋元の詩が10人の人気女優によって朗読され、ラブソングが織り交ぜられた聴き応えのある内容です。

1994年、香港の歌手・湯宝如が「你好嗎」と題してこの楽曲を広東語でカバーしたこともあり、国際的な影響力を持っていることが伺えます。このカバーは彼女の4thアルバム『給世界多一個微笑』に収録されています。

カップリング曲「OUR LIVES」

カップリングの「OUR LIVES」は、崎谷健次郎自ら制作した楽曲で、コンピュータープログラミング、シンセオペレーター、アコースティック・ギター、キーボードの分野においては鳥山雄司氏が大きく関与しています。ボーカルには崎谷健次郎が参加し、コーラスにKATSUMI、そして楠瀬誠志郎を迎えています。このコーラスグループ「adam」は1991年に結成されたもので、崎谷の楽曲の中に二つの作品を提供しています。

「OUR LIVES」は7thアルバム『HOLIDAYS』にも収録されており、さらにシングルとしてもリリースされています。そして12thアルバム『SIGNS』には、24年ぶりに再アレンジされた「OUR LIVES（2017ver.）」が収録されています。再編曲では崎谷自らが手掛け、アコースティック・ギターには渡辺格、ベースにはTudo Queが参加しました。コーラスでは崎谷と上田浩恵がフィーチャーされています。

収録曲概要

最後に、シングル「ROOMS」に収録された楽曲は以下の通りです。
1. ROOMS
- 作詞：秋元康
- 作曲 / 編曲：崎谷健次郎
2. OUR LIVES
- 作詞 / 作曲：崎谷健次郎
- 編曲：鳥山雄司
3. ROOMS (original karaoke)
- 作曲 / 編曲：崎谷健次郎

以上、「ROOMS」は崎谷健次郎の音楽的成果を示す重要なシングルであり、多くの人々に影響を与え続けています。

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