RSKホールディングス

RSKホールディングス株式会社

RSKホールディングス株式会社（アールエスケーホールディングス、英: RSK Holdings Co., Ltd.）は、日本の認定放送持株会社であり、岡山市を拠点とする山陽放送株式会社を母体に設立されました。2019年4月1日に行われた会社の分割を経て、山陽放送の事業がRSK山陽放送株式会社に承継され、RSKホールディングスに名称変更されました。これにより、中国地方において初めての放送持株会社となりました。

山陽放送の歴史

山陽放送は1953年に「ラジオ山陽」としてスタートし、1958年にはテレビ放送を開始しました。1979年には岡山県と香川県間でのテレビジョン放送の相互乗り入れを実施し、地域密着型の放送局として着実に成長を遂げてきました。その後、ラジオネットワークは1997年にNRNに加盟し、テレビはJNNに加入するなど、他社との連携も強化されています。

しかし、最近のメディア環境はインターネットやスマートフォンの普及、および映像技術の進展により大きく変わり、こうした影響を受けて山陽放送も多くの挑戦に直面しています。従来の放送ビジネスの枠組みを見直し、収益性を向上させるための体制整備が求められました。その結果、2018年5月には、新たに設立した山陽放送分割準備株式会社を通じて事業の分割準備を進めることとなり、2019年には新たなブランド名RSK山陽放送が誕生しました。これにより、旧法人である山陽放送株式会社は自身の商号をRSKホールディングス株式会社と改名し、経営管理や不動産賃貸事業に特化した運営へと移行しました。

組織再編と新本社

RSKホールディングスの設立に伴い、山陽放送株式会社は、「RSKプロビジョン」や「RSKサービス」といったグループ会社を傘下に持つ形となりました。また、認定放送持株会社の申請には、香川県にあるコミュニティFMラジオ局の「エフエム高松コミュニティ放送」も関与しており、放送エリアの拡大を図っています。

RSKホールディングスが設立されたことにより、経営の意思決定が迅速化され、各社の自立が促進されることが期待されています。また、地域に密着した放送サービスの提供を目指し、引き続き地域の発展に寄与していく姿勢が重要視されています。

さらに、RSK山陽放送の新本社ビル「RSKイノベイティブ・メディアセンター」が2020年4月に完成し、2021年には本社が移転しました。これにより、最新の技術を取り入れた新しい環境が整い、業務効率の向上が図られました。旧本社であった山陽放送会館はRSK丸の内会館に改称され、RSKホールディングスの本社として残る一方で、RSK山陽放送の部門やオフィスが新たに移転していくことで、さらなる進化を遂げています。

まとめ

RSKホールディングスの設立と放送事業の再編は、地域メディアの在り方を見直し、新たな時代に対応するための重要なステップと言えるでしょう。これからも変わりゆくメディア環境で、地域に密着した放送サービスの提供を通じて、地域社会に貢献していくことが期待されます。

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