Railfan

Railfan(レールファン)



『Railfan』は、2006年12月21日に音楽館とタイトーから発売されたPLAYSTATION 3用電車運転ゲームです。総合プロデューサーは向谷実氏が務めました。

概要



タイトルは、音楽館が運営する鉄道関連総合情報サイト『レールファン』から採用されました。本作はタイトーの『電車でGO!』と共同で制作され、「沿線ガイド付き鉄道運転バラエティ」というジャンルでありながら、従来の実写を使用したシミュレーションを踏襲し、鉄道シミュレーションゲームとしては初のハイビジョン撮影を実現しました。PLAYSTATION 3のタイトルで実写動画を取り扱うのも本作が初めてでした。

Blu-ray Discの大容量を活かし、実写によるアウタービューを収録。沿線やヘリコプターでの空撮映像と、前方映像を同期させ、ボタン一つで瞬時に切り替えが可能です。ただし、アウタービューには前方からの運転映像と一致しない部分も存在します。

アウタービュー採用のため、運転可能な車種は各路線1種類に絞られました。中央線快速と京阪線が再度採用された理由について、向谷氏は「旧作とは上り・下りの違いがあり、全くの別作品である」と説明しています。

運転可能な路線



JR東日本 中央線快速(三鷹~東京)
京阪電車 京阪本線鴨東線(出町柳~淀屋橋)
シカゴ・Lアメリカ合衆国イリノイ州 シカゴ交通局) ブラウンライン(フラートン~Loop~フラートン)

シカゴ交通局の英語標記はChicago Transit Authorityで、通称CTAと呼ばれています。

運転可能な車両



中央線 201系
2010年10月にE233系への置き換えが完了したため、中央線で活躍した201系のメモリアル的要素も持っています。、
京阪電車 8000系
『Train Simulator PLUS 京阪電気鉄道編』のリリース後、特急の停車駅追加やK特急の新設など大規模なダイヤ改正がありましたが、本作ではそれに対応。K特急はゲーム発売後の2008年10月19日のダイヤ改正で廃止されました。
シカゴ交通局 3200系

運転可能なダイヤ



ダイヤは2006年4月時のものが使用されています。

中央線
1128T 快速 東京行き(平日昼)
1338T 中央特快 東京行き(土休日昼)
604T 快速 東京行き(土休日早朝)
708H 快速 東京行き(平日朝)
京阪本線
C1203A 特急 淀屋橋行き(土休日昼)
B0801A K特急 淀屋橋行き(平日朝)
A1701A K特急 淀屋橋行き(平日夕方)
ブラウンライン
401 Kimball行き(休日昼)
401 Kimball行き(平日朝)

ゲームシステム



『Train Simulator+電車でGO! 東京急行編』から2度目のタイトー・『電車でGO!』との合同開発タイトルとなり、『Train Simulator』ベースと『電車でGO!』ベースの画面構成が選択できます。

画面左にはナビゲーションが表示され、その先の信号・標識の状態が分かります。また、ブレーキを掛けた時に停車予想を表すブレーキナビゲーションもあります。

走行画面が画面いっぱいに拡大され、運転台描画が運転室の一部までに拡大されました。コントローラで、運転台の拡大/縮小、上下の位置、運転台描画の有無が選択可能です。

ミッションをクリアすると、雨の日の運転も可能になり、ワイパーも動かすことができます。実写によるアウタービューも収録されており、ボタン一つで瞬時に切り替えが可能です。

ゲームモード



ミッション
各路線毎に、電車の運転方法などのミッションに挑戦するモード。終わりには『電車でGO!』のミッションがあります。
ミッションは、1~8まであり(シカゴのみ1~7)、全部クリアすると、天気変更・車両変更が可能になります。
トレインツアー
通常の運転の他に、運転中、途中下車して沿線観光ができるモード。
各駅の周りの地図から選んだポイントを写真と解説のナレーション(声:本田貴子)で楽しめます。
マイコレクション
トレインツアーでプレイしたデータを保存して、自分の運転データでリプレイできるモード。
アウタービューを中心にした視点で、運転に気を取られることなく眺めることができ、リプレイ走行中にすれ違う車両を撮影し、その車両をコレクションすることができます。

補足



過去の専用コントローラ(Master Controller II、マルチトレインコントローラなど)には対応していません。「電車でGO!コントローラTYPE2」は動作しますが、動作保証対象外となります。

2007年1月30日に「レールファン 公式パーフェクトガイド」が発売されました(ISBN 978-4-537-25467-9)。

2006年12月11日からiモード、13日からYahoo!ケータイ、21日からEZwebにおいて携帯電話用アプリ「電車でGO! シカゴ編」が配信されていました。『Railfan』と同じブラウンラインを収録しており、音楽館も監修協力しています。

2007年7月12日には新作である『Railfan 台湾高鉄』が発売されました。当初は台湾限定発売でしたが、後に日本でも発売されました。

関連項目



Railfan 台湾高鉄

外部リンク



* レールファン(PS3ソフト)

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