Relier

Relier（ルリエ）の活動と地域おこし協力隊の歴史

Relier（ルリエ）は、茨城県常陸太田市において2011年4月から活動を開始した地域おこし協力隊の一団です。この取り組みは、茨城県内で初めての地域おこし協力隊の導入となり、最初の3名の女性隊員が里美地区に任命されました。

Relierの名称の由来

「Relier」という名称はフランス語で「結ぶ」「つなぐ」を意味し、地域の人々や自然、文化をつなぐ役割を果たすことを目指す彼女たちの意図が込められています。着任からの活動において、彼女たちは地域との連携を大切にし、自然や人間関係を強化しながら地元に根ざした活動を展開していきました。

チームの成り立ち

2012年4月からは、金砂郷地区に2名の女性隊員が追加で参加し、Relier金砂郷支部が設立されました。これにより、5名の女子大生隊員が共に地域おこしに取り組むことになります。彼女たちは清泉女子大学地球市民学科の卒業生であり、この背景が彼女たちの活動において強い影響を与えました。

Relierの活動は地域社会からも高く評価され、2013年には「いばらきイメージアップ大賞」の奨励賞を受賞しました。地域の活性化を推進する多様なプロジェクトに取り組み、地域との結びつきを深めていく姿勢が多くの支持を集めました。

清泉女子大学との関係

彼女たちの活動は、清泉女子大学との深い結びつきの下で展開されました。大学は彼女たちの派遣に関して重要な関与を果たし、フィールドワークなどの活動を通じて地域との信頼関係を築いてきました。また「つなぐ会」という団体を介して協力隊隊員の募集も行われ、Relierが最初の隊員として派遣されました。

活動の実績

地域おこし協力隊の活動は多岐にわたり、地域資源の発掘や情報発信、交流人口の増加、地域のコミュニティの強化を目指して取り組まれました。以下にいくつかの主なプロジェクトを紹介します。

里川カボチャの保存と普及

Relierは、里美地区在来作物である里川カボチャの保存活動に取り組みました。この活動は地域の生産者と連携し、栽培や加工品開発、地元の小学校での授業などを通じて行われました。特に焼酎の製造に成功し、これにより地域の特産品を広めることができました。

家庭料理「里美御膳」のプロデュース

地域の家庭料理を記録し、プロデュースする「里美御膳」プロジェクトも行いました。主婦たちの協力を得て、主婦の味をレシピ集としてまとめ、市内に広める活動が展開されました。地元食材を用いた料理教室や試食会を通じて、地域の誇りを高めることに寄与しました。

里美珈琲プロジェクト

清流を守る「里美の水プロジェクト」として、里美地区の美味しい水を活かした「里美珈琲」のブランド化も進めました。市の施設や地元店舗での販売を行い、地域の名産品として定着しました。

地域活動のネットワーク形成

Relierは「Go!郷!会」など地域活動を促進するネットワークにも関与し、地域でのイベント開催や意識向上を図る活動を行いました。

インターネットラジオ「あゆカル」

また、インターネットラジオ番組「あゆカル」に出演し、地域の魅力や活動内容を発信する場も持ちました。これによって広く地域の情報を伝え、多くの人々に関心を持ってもらうことができました。

卒業後の活動

2014年の任期満了後、隊員たちはそれぞれの道を歩みました。清泉女子大学を卒業し、地域おこしに関わる様々な事業を立ち上げたり、さらなる学びを求めて大学院に進学したりと、地元との関係を深め続けています。また、地域おこし協力隊は新たな隊員を受け入れ、Relierの取り組みは今もなお地域へ活気をもたらしています。

まとめ

Relierの活動は、地域の面白さや魅力を引き出し、地元住民や大学生たちと連携してきたことが特徴です。彼女たちの道のりは、地域を大切にし、地域資源を生かした持続可能な統合的な地域おこしのモデルとなることを目指しています。

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