Researchmap

researchmapについて

researchmapは、日本国内の研究者と研究機関に所属する外国人研究者の情報を一元的に収集したデータベースサービスです。このプラットフォームは、研究者の経歴、業績、論文などについての情報を公開し、研究者間の情報交流を促進することを主な目的としています。文献情報は日本語を中心に、いくつかは英語でも提供されており、一般の人々が無料でアクセス可能です。

背景と設立目的

このデータベースは、国の外郭団体が設計と運営を手がけていますが、政府の公的な機関ではなく、研究者たちの自主的な情報提供に基づいています。研究分野や所属機関を超えたコミュニティの形成を通じて、研究活動を活性化させることを目指しており、多様な研究情報の収集が重要な焦点となっています。特に、登録者自身が自由に記載内容を管理できる自由な形式が用意されており、新たなインテリジェンス技術の創出も期待されています。

主な機能

researchmapには、いくつかの主要な機能があります。

1. 研究者プロフィールの作成
登録された研究者は、自身の経歴や論文リスト、研究分野を詳細に記載でき、それぞれの項目について公開範囲を設定可能です。情報の取り込みは科研費データベースだけでなく、CiNii、PubMed、Web of Scienceといった文献データベースからも可能です。

2. 研究者ブログ
研究者自身のブログを持つことができ、未登録者も閲覧できますが、コメント機能は登録者に限られています。これにより、研究者同士の意見交換が活発に行われます。

3. 資料公開機能
最大5MBのファイルをアップロードし、他の研究者と共有することができます。

4. プライベートメッセージ機能
研究者同士のメッセージ交換が可能で、プライバシーが保護された環境でのコミュニケーションが行えます。

5. スケジュール管理とToDo機能
研究活動の管理を助けるための機能も整っています。

6. コミュニティ機能
登録した研究者のみが参加できる公開電子掲示板を設置し、情報交換しやすい環境を提供しています。

統合と利用者

2011年には、研究開発支援総合ディレクトリ（ReaD）との統合が行われ、「ReaD & Researchmap」としてサービスが再スタートしました。これにより、日本の研究者情報がより一層整理され、現在では30万人以上の研究者（外国人も含む）がこのプラットフォームに登録しています。大学や研究機関によっては、一括しての登録が行われることもあります。

例えば、多くの国立大学や公立大学、私立大学がこのサービスを利用しています。岡山大学では大学院生の登録が必須とされており、彼らは研究者として扱われます。

まとめ

このようにresearchmapは、研究者の情報が自由に交流できる場を提供し、研究の加速化に寄与する重要なインフラとして機能しています。研究者間の連携を促進するための様々な機能が用意されており、ますます多くの研究者が参加することが期待されています。

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