Ribbon (アイドルグループ)

ribbon (リボン)

ribbonは、1989年(平成元年)にフジテレビのテレビ番組『パラダイスGoGo!!』内の企画「乙女塾」から生まれた3人組の女性アイドルグループです。メンバーは、永作博美、松野有里巳、佐藤愛子で、田辺エージェンシーに所属していました。

グループの歩み

1989年12月にシングル「リトル☆デイト」でデビュー。当初は永作、松野、中嶋美智代の3人で結成される予定でしたが、最終的にこの3人がメンバーとなりました。

バラエティアイドル的な活動が中心でしたが、乙女塾出身のタレントの中でも歌唱力に定評のあるメンバーが集まっており、楽曲も愛らしいアイドルソングから、美しい旋律やハーモニーが際立つ曲、コミカルな曲まで幅広いジャンルを歌いこなしました。1990年代初頭のアイドル冬の時代において、同じく乙女塾からデビューしたCoCoなどと共に人気を博しました。

デビュー曲では松野がセンターを務めましたが、セカンドシングル以降は永作がセンターとなりました。また、コントにも積極的に挑戦し、女性アイドルグループとしては珍しく、自身の冠番組を持つほどでした。これらの経験が、後に永作が本格的な女優として活躍する礎となりました。

グループ活動の終焉

CoCoやQlairとは異なり、ribbonは正式な解散発表や解散に関連するリリース、イベントなどは一切行われず、徐々に活動を縮小し、自然消滅のような形でグループとしての活動を終えました。そのため、最後のリリースやイベントも、当時は「最後」であるとは告知されておらず、グループの消滅によって「結果的に最後」だったことが確定しました。

1993年10月に発売されたシングル「夜明けなんていらない」が、最後のシングルとなりました。

1993年12月には、東京厚生年金会館でライブを開催。これが有料の正式なライブとしては最後となりました。このライブ以降、グループとしての新たな展開はほとんどなくなり、活動停止状態に入りました。

1994年3月には、上記のライブを収録したライブアルバム「ROCK'N'ROLL RIBBON」と、既発曲4曲を収録したビデオクリップ集が発売されました。ribbon単独名義での作品リリースは、これが最後となります。当時、「BOMB」（学研）の新譜解説ページで、このビデオクリップ集について「『最後の』新曲のカップリング曲ほか」と記述されており、1993年秋頃から既にグループ活動終息に向かう動きがあったことが窺えます。

1994年7月には、ribbon&ピラニアンズ名義で2枚の限定アナログEP盤を発表。これは企画盤でしたが、グループ存続中の最終リリース作品となりました。

1994年10月には、TBS新社屋ビッグハット完成特番にて最後の生放送出演を果たしました。この直前には、日本テレビ系の「THE夜もヒッパレ」に出演した際、松野が「TVは久しぶりだから緊張してます!」と語っています。

1993年まで毎年行われていた夏のライブも開催されず、新曲のリリースが途絶えてから1年以上が経過した頃に、唐突に上記のような活動が行われた理由は不明です。

このように、1994年には本格的なグループ活動はほとんどなくなっていましたが、散発的に小規模な活動を続けていたことが、グループがいつまで存在していたのかを曖昧にしています。

1994年末頃（1995年に入ってからという説もあります）に、松野が田辺エージェンシーを退社したことにより、ribbonは完全に消滅しました。1994年に入ると、グループとしての活動がほとんどなくなっただけでなく、「BOMB」「近代映画」「UP to boy」といったアイドル雑誌に3人揃って掲載されることも激減しており、1995年以降のグループ活動再開・継続の予定があったかどうかは定かではありません。実際には、名目上のみとなっていたグループの存在を完全に抹消する「現状追認」といった意味合いの強い幕引きでした。

その他の活動

ribbonは、数多くのバラエティ番組、テレビドラマ、映画、舞台、ラジオ番組に出演しました。また、写真集や書籍も出版するなど、多岐にわたる活動を展開しました。

バラエティ番組では、「パラダイスGoGo!!」や「週刊スタミナ天国」などに出演し、お茶の間の人気を集めました。テレビドラマでは、「世にも奇妙な物語」に出演。映画では「REX 恐竜物語」に出演しました。舞台では、劇団☆新感線の公演で主演を務めました。ラジオ番組では、「SONY Night Square・ハートにribbon」などのレギュラー番組を持っていました。

ribbonの功績

ribbonは、1990年代初頭のアイドル冬の時代において、独自の存在感を示し、多くのファンを魅了しました。彼女たちの楽曲やパフォーマンスは、今もなお多くの人々に愛され続けています。また、永作博美をはじめ、メンバーそれぞれが、その後も芸能界で活躍を続けており、ribbonの活動は、彼女たちのキャリアの大きな礎となっています。

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