Rockin'on

ロッキング・オンとは

『ロッキング・オン』は、1972年に創刊された日本の月刊音楽雑誌で、毎月7日に発行されます。この雑誌は、ロッキング・オン社によって発行されており、その名前は英語表記の「rocking on」ではなく、「g」が省略された「rockin'on」で表記されています。日本語では「ロッキング・オン」と呼ばれています。

創刊からの歴史

1972年8月号の創刊号は、渋谷陽一、松村雄策、岩谷宏、橘川幸夫、大久保青志などのスタッフによって作られ、定価150円でスタートしました。当初はミニコミ誌としての性格を持っていましたが、1973年には「ロックファンによるロック専門誌」という表紙を飾り、商業誌としての側面も強化されました。特に、1977年10月号からは月刊化が決定し、全国的に配信されるようになります。

1980年代に入ると、季節ごとの特集が増えるなど、誌面がさらに充実していきました。1981年にはRCサクセションが初めての日本のアーティストとして表紙を飾り、これに続いて多くのインタビューやアーティスト特集が展開されるようになりました。

特徴と読者の進化

創刊当初は読者投稿型のミニコミ誌として利用されていましたが、1970年代後半からはあらゆるアーティストのインタビュー記事や写真特集も取り入れられるようになりました。特に渋谷陽一と松村雄策の「渋松対談」や、竹田やよいのマンガが人気を集めました。これにより、音楽ファンたちの支持を受けて徐々に部数を増やしていきました。

編集長の渋谷陽一と増井修が在任していた時代には、他の音楽雑誌との論争も頻繁に行われていました。読者の投稿文は当初豊富でありましたが、近年では掲載数が減少しており、松村雄策のみがレギュラーで投稿する時期もあります。ロッキング・オン社は2017年に音楽文投稿サイト『音楽文』を立ち上げ、読者からの声を引き続き大切にしています。

音楽シーンの変化への対応

『ロッキング・オン』は、洋楽を中心に扱う傍ら、1986年に邦楽専門の『ROCKIN'ON JAPAN』が創刊された影響を受け、次第に洋楽に特化した内容になっていきました。このような歴史を経て、今では多様なアーティストの音楽や文化を反映した企画が展開されています。

スタッフとその役割

『ロッキング・オン』には多くの著名な編集者やライターが関わっています。初代編集長の渋谷陽一をはじめ、増井修、宮嵜広司などが編集長を務めており、松村雄策や岩谷宏、橘川幸夫などが主要な執筆者として活躍しています。アートディレクターとしては大類信や春日優子も名を連ねており、雑誌のビジュアル面の向上にも貢献しています。

このように、『ロッキング・オン』は日本の音楽雑誌の中でも特に独自の地位を確立しており、音楽シーンの発展を見つめ続けています。

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