S・Hは恋のイニシァル

ドラマ『S・Hは恋のイニシァル』の概要

『S・Hは恋のイニシァル』（えす・えいちはこいのいにしぁる）は、1969年4月28日から7月28日まで、TBSの月曜20時に放送された青春ドラマです。
この作品は、全14回にわたり放送され、カラーフィルムで制作されました。また、その内容は当時の日本の若者文化を反映したものとなっています。このドラマのタイトルと同名の主題歌は、主演の布施明が歌い上げています。

制作背景

本作のメインライターは松木ひろしで、彼は後に石立鉄男とのコンビで多くのヒット作を生み出しました。松木は全11回の脚本を手がけ、ドラマの中心となる「主人公が下宿する」という設定は、後の石立ドラマの原型となっていきます。

ストーリー

物語は、新米記者・結城一平（演: 布施明）が新聞文化部に入社するところから始まります。彼は、入社式へ向かう途中に同じく新人記者の坂田龍馬（演: 石立鉄男）と共にチンピラに絡まれている乗客を助け、その際に謎の女性（演: 伊東ゆかり）と運命的な出会いを果たします。しかし、女性の名前を聞くことができず、彼女が残したハンカチには「S・H」のイニシャルが刺繍されています。この出来事に強く惹かれた一平は、S・Hの女性を探し続けるが、いつもニアミスに終わってしまいます。そんな中で、同じイニシャルを持つ魅力的な女性たちが次々と彼の前に現れ、物語は進展していきます。

キャスト

主要なキャストには、演じ手が豪華に揃っており、以下のような顔ぶれが名を連ねています。

• - 結城一平：布施明
• - 坂田龍馬：石立鉄男
• - 北条しのぶ：伊東ゆかり
• - 平山節子：梓英子
• - 羽佐間小夜：ジュディ・オング
• - 結城重太郎：森繁久弥 など。

これらのキャストは、それぞれの役柄を通じて物語に深みを与えています。

歴史的意義

この作品は、後のドラマ制作に多大な影響を及ぼしただけでなく、このシリーズが放送された『ナショナル劇場』の現代劇は、この作品を含めて32年間途絶えることになりました。本作が終了した後、2001年までその形式のドラマは放送されませんでした。

音楽と主題歌

音楽の面では、山本直純が手掛け、主題歌『S・Hは恋のイニシァル』は、作詞を山上路夫が担当し、布施明が歌い上げました。この曲は今でも多くの人に記憶されている名曲です。

総括

『S・Hは恋のイニシァル』は、単なる恋愛ドラマにとどまらず、青春の苦悩や成長を描いた作品として多くの視聴者に愛されました。その後の日本のテレビドラマに与えた影響も大きく、現在でもその記憶は色あせることがありません。

もう一度検索