SAGEM(サジェム)とは
SAGEM(サジェム、Société d’Applications Générales de l’Électricité et de la Mécanique)は、「電気と機械の総合アプリケーション企業」を意味する
フランスの企業です。軍需エレクトロニクス、家電機器、通信システムなど、幅広い分野で製品開発・製造を行っていました。2005年に
スネクマとの合併により
サフラングループとなり、その傘下で事業を継続しています。
歴史
1925年、マルセル・モームによって
パリで設立された機械製造
会社がSAGEMの始まりです。当初は電気回路部品、電力網用装置、カメラ、プロジェクター、軍事用装置などを製造していました。1942年には
フランス通信省からの委託を受け、
テレックスプリンターを開発したことをきっかけに通信分野に進出しました。
SAGEMは、大きく分けて以下の2つの事業部門を持っていました。
通信部門:
フランスの通信機器市場で2位のシェアを誇っていました。
防衛・セキュリティ部門:誘導装置、観測ドローン、暗号装置、生体認証システムなどを扱い、
フランス国内市場で3位のシェアを持っていました。
製品ラインナップは、
電話機と軍事エレクトロニクスを中心に拡大していきました。
1961年には、
フランス初の
弾道ミサイルの
慣性航法装置を供給、さらに
フランス初の潜水艦発射
弾道ミサイルの光学システムと航法システムも提供しました。
1980年代から1990年代にかけては、
電気通信と家電機器分野で積極的に事業を拡大しました。
2005年、SAGEMは
スネクマと合併し、サフラン(SAFRAN)となりました。2007年には、インドで携帯
電話事業を「Bleu」ブランドで展開しました。
現在のSAGEM
サフラングループ傘下となった現在、SAGEMの通信部門はSAGEM Communicationとして、軍需部門はSagem Défense Sécuritéとして事業を継続しています。SAGEMが培ってきた技術は、
サフラングループを通して様々な分野で活用されています。
SAGEMの主な製品・技術
通信機器:固定
電話、携帯
電話、
テレックスプリンターなど
軍事エレクトロニクス:誘導装置、
慣性航法装置、観測ドローン、暗号装置、生体認証システムなど
その他:カメラ、プロジェクター、電気回路部品、電力網用装置など
外部リンク
SAGEM公式サイト
SAGEM Défense Sécurité 公式サイト
SAGEM Phones サイト