SEEDS (人工衛星)

SEEDS（シーズ）について

SEEDSは、日本大学によって開発されたアマチュア無線衛星であり、CubeSatプロジェクトの一環として位置付けられています。主に学生の研究活動を支援することを目的としており、教育や通信に新たな視点を提供します。

プロジェクト概要

SEEDSのサイズは10cm × 10cm × 10cmで、重さは約1kgです。これにより、比較的軽量かつコンパクトな衛星として設計されています。このプロジェクトは、アマチュア無線を通じた通信技術の実践や、学生による宇宙技術の研究を目的としています。

SEEDS1号機の打ち上げ

SEEDS1号機は、2006年7月27日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。しかし、打ち上げからわずか74秒後に第1段エンジンが停止し、残念ながら墜落してしまいました。この事故により、SEEDS1号機は地球の軌道に到達することなく破壊されてしまい、当プロジェクトは大きな挫折を経験しました。

SEEDS2号機の打ち上げ

SEEDS2号機は、1号機の予備機として設計されていましたが、打ち上げ失敗からの教訓を活かし、いくつかの機能が追加されました。特に、SSTV（Slow Scan Television）信号による画像データの送信機能が改良され、より多彩な研究が可能となりました。2008年4月28日、インドのサティシュ・ダワン宇宙センターからPSLVロケットにより打ち上げられ、18分45秒後には約630キロメートルの高度で切り離され、太陽同期軌道への軌道投入に成功しました。実地での運用は2013年まで続いており、その後も多くの成果を上げています。

地上局の設置

地上局は日本大学理工学部航空宇宙工学科に設置されており、アマチュア無線局として運用されています。地理的には緯度+35.725°、経度+140.056944°、海抜約50mの地点に位置しています。この地上局は、SEEDSのデータ受信だけでなく、学生の研究活動にも貢献しています。

参考文献及び外部リンク

SEEDSの公式情報については、日本大学の公式ページを参照することができます。ここでは、プロジェクトの詳細について確認できる情報が提供されています。学生たちによる宇宙技術の探求は、こうしたプロジェクトを通じてさらに発展していくことを期待されます。

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