SH-04C

docomo STYLE series SH-04C：ビスケットモチーフの限定デザイン携帯電話

2010年12月にNTTドコモから発売された、シャープ製携帯電話SH-04Cは、アクセサリーブランド「Q-pot.」とのコラボレーションによる、docomo STYLEシリーズの一機種です。同シリーズのSH-04B（板チョコモチーフ）に続く第2弾として、ビスケットをモチーフにした可愛らしいデザインが特徴です。

デザインと限定性

SH-04Cは、ブラウンのチョコビスケットとホワイトのミルクビスケットをイメージした2色のデザインが用意されました。これらのデザインは、本体筐体だけでなく、待ち受け画面や内蔵コンテンツにも反映され、一貫した「Q-pot.」の世界観を演出しています。さらに、カラー有機ELディスプレイやデコメ素材にもビスケットモチーフのデザインが用いられています。限定30,000台の発売という希少性も、コレクター心をくすぐる要素となっています。

パッケージもビスケットの箱を思わせる可愛らしいデザインとなっており、チョコレートやクリームをモチーフにしたオリジナル卓上ホルダが付属していました。

カメラ機能

SH-04Cは、カメラ機能においてはSH-02Cと同等のスペックを備えています。CCDセンサー960万画素、画像処理エンジンにはProPixを採用することで、ノイズを抑え、広ダイナミックレンジ補正や輪郭強調により自然な画質を実現しています。静止画撮影に加え、1280×720ドットのハイビジョン動画撮影にも対応していました。

ペットにフォーカスを合わせる「ペットフォーカス機能」や、動画のスローモーション再生機能なども搭載。自動顔登録機能と個人検出機能により、撮影した画像を人物名で検索することも可能です。

また、魚眼レンズ、ミニチュア風、モノクロ、セピアなど、様々な撮影モードが用意されているほか、「Q-pot.」の素材で撮影画像をデコレーションできる機能も搭載していました。

その他機能

GPS機能やHSUPAによる高速アップリンクに対応するなど、STYLEシリーズでありながら基本機能は充実していました。

ユニークな機能として、手書き文字を撮影してオリジナルフォントとして利用できる「ショットデコ機能」や、受信メールにフラグを付けて後から確認できる機能も搭載していました。

プリインストールアプリも充実しており、様々なアプリケーションが利用可能でした。ただし、全てのコンテンツを利用するにはアップデートが必要で、一部コンテンツには外部メモリー（microSD/microSDHCカード）が必要でした。ドコモマーケットからのアプリダウンロードにも対応していました。

発売と沿革

SH-04Cは、2010年11月8日に他の多くのドコモ端末と共に開発発表され、同年12月9日に予約受付が開始、12月15日に発売されました。

まとめ

SH-04Cは、可愛らしいデザインと充実した機能を両立した、限定モデルの携帯電話でした。ビスケットをモチーフにした「Q-pot.」とのコラボレーションは、当時大きな話題となり、多くのユーザーに愛された機種と言えるでしょう。その限定性と、当時としては高機能なカメラ、そして便利な機能は、多くのユーザーにとって魅力的なものでした。現在では入手困難な機種ですが、当時の携帯電話デザインを知る上で貴重な存在と言えるでしょう。

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