SH-05A

SH-05A：洗練された防水ケータイ

概要

SH-05Aは、シャープが開発し、NTTドコモから2009年夏モデルとして発売されたFOMA端末です。同社の「docomo STYLE series」に属し、「エレガント防水ケータイ」というキャッチコピーで市場に投入されました。2008年冬モデルのSH-02Aの後継機種にあたり、デザインの大幅変更や機能向上を図った点が特徴です。

デザインと基本スペック

SH-02Aと比較して、背面パネルは金属調のヘアライン仕上げとなり、高級感が増しています。サブディスプレイは横向きから縦向きに変更されましたが、サイズは0.2インチ小型化され、解像度も65536色から1色へと変更されています。本体サイズは若干大きくなり、重さは17g増加しました。キーパッドには操作性の高い「立体フォルムキー」を採用しています。デザイン面では、後に発売されるdocomo primeシリーズのSH-06Aと共通のデザイン要素が見られます。

カメラ機能

SH-05Aは、シャープ独自の画像エンジン「ProPix」を搭載した800万画素CCDカメラを備えています。ISO12800相当の高感度撮影にも対応し、高画質な写真撮影を可能にしています。また、広角29mmのワイド撮影や、動きの速い被写体にも対応する「チェイスフォーカス」、明るさや逆光の補正機能、最大5人までの顔を検出するオートフォーカス、笑顔や振り向きを検知するシャッター機能など、充実した撮影機能を備えています。サブカメラも43万画素CMOSへと高性能化されています。

防水性能とサービス対応

IPX5／IPX7等級の防水性能を備えており、プールサイドや浴室などでも安心して使用できます。ワンセグ視聴も防水環境下で可能です。サービス面では、iアプリオンライン、iコンシェル、iウィジェットなどに対応。さらに、2in1のBモードメール着信、高機能化されたiモードブラウザ、詳細な電池マーク表示などの機能も搭載しています。ただし、BluetoothとGSMローミングには非対応でした。

AQUOSブルーレイ連携

SH-05Aは、シャープ製のAQUOSブルーレイディスクレコーダー（BD-HDW40/35/32）とUSB接続することで、レコーダーに録画された番組をSH-05Aに転送できる画期的な機能を備えています。（640×360ドット/30fps）。ただし、この機能を利用するには、レコーダー側のファームウェアアップデートが必要でした。

その他の機能

Virtual 5.1ch対応の「ドルビーモバイル」、名刺リーダーで読み込んだデータを会社名別に表示できる「電話帳会社名検索」、メール返信アシスト辞書、音声入力メール、地図アプリをワンタッチで起動できる「MAPキー」など、多くの便利な機能が搭載されていました。

発売とソフトウェアアップデート

SH-05Aは2009年6月11日に発売されました。発売後、ソフトウェアアップデートにより、「iモード起動時のワークメモリ不足」「電池持ちの悪化」といった不具合が修正されました。その後も、iモードブラウザの機能改善や、サブメニュー・iモードメニューの表示に関する不具合修正などのアップデートが行われました。

関連機種

SH-05Aは、後継機種としてSH-08Bが発売されました。また、背面にソーラーパネルを搭載したSH-08Aも派生モデルとして存在しました。同時期に、ソフトバンクモバイル向けにも防水対応で800万画素CCDカメラを搭載した934SH、935SH、936SHが発売されています。

結論

SH-05Aは、防水性能、高画質カメラ、AQUOSブルーレイとの連携など、多くの魅力的な機能を備えた、当時としては先進的な携帯電話でした。デザイン性にも優れ、多くのユーザーに支持された機種と言えるでしょう。

もう一度検索