SH-08A

SH-08A：太陽光発電と高機能を両立したスタイリッシュモデル

2009年夏、NTTドコモから発売されたSH-08Aは、シャープが開発したFOMA端末です。docomo STYLE seriesに属する本機種は、その洗練されたデザインと充実した機能で注目を集めました。特に特徴的なのは、背面に搭載された太陽光発電パネルです。約10分の太陽光充電で、約1分間の通話または3時間の待ち受けが可能になる省電力設計が魅力です。

デザインと基本スペック

SH-08Aは、ベースモデルであるSH-05Aを改良し、さらに洗練されたデザインに仕上がっています。背面は左右対称のデザインで、太陽をイメージしたクリスタルカット加工が施されています。カラーバリエーションは3色展開で、携帯電話としては珍しい緑系の色もラインナップされています。サイズはSH-05Aと比較して若干大きくなり、厚さは約2mm、重さは約17g増加しています。背面にはサブディスプレイが搭載され、時計や着信表示などの確認が可能です。

高性能カメラと多彩な機能

カメラ機能もSH-08Aの大きな魅力です。メインカメラは800万画素のCCDカメラで、シャープ独自の画像エンジン「ProPix」を搭載。ISO12800相当の高感度撮影にも対応し、暗い場所での撮影でも高画質な写真が撮影可能です。さらに、広角29mmのワイド撮影、動きの速い被写体にも対応するチェイスフォーカス、手ブレ補正、顔検出オートフォーカスなど、様々な機能が搭載されています。サブカメラも43万画素CMOSを搭載し、ビデオ通話にも対応しています。

ソフトウェア面では、iアプリオンライン、iコンシェル、iウィジェットなど、当時最新のサービスに対応。iモードブラウザの高機能化やメール返信アシスト辞書、音声入力メールなど、利便性を高める機能も充実しています。BluetoothやGSMローミングには非対応です。

その他の機能と連携性

SH-08Aは、防水性能(IPX5／IPX7)も備えているため、プールサイドやバスルームでもワンセグ視聴が可能です。また、対応するシャープ製のブルーレイディスクレコーダーとUSB接続することで、録画番組をSH-08Aに転送して視聴することもできます（デジタル放送ダウンロードサービスによるアップデートが必要）。

さらに、「ドルビーモバイル」によるVirtual 5.1chサラウンドサウンド、名刺リーダーで読み込んだデータを会社名別に表示できる「電話帳会社名検索」、地図アプリをワンタッチで起動できる「MAPキー」など、便利な機能が数多く搭載されています。

発売と歴史

SH-08Aは、2009年7月15日にドコモから発表され、同年9月11日に発売されました。発売後、ソフトウェアアップデートにより、一部機能の修正や改善が行われています。

まとめ

SH-08Aは、太陽光発電、高性能カメラ、防水性能、そして便利な機能をバランス良く備えた、魅力的なFOMA端末でした。当時としては先進的な機能を多数搭載し、多くのユーザーに支持されたモデルと言えるでしょう。そのデザインと機能は、後の携帯電話開発にも影響を与えたと言えるかもしれません。

もう一度検索