SH-02A:充実の機能を誇るコンパクトな携帯電話
SH-02Aは、
シャープ株式会社が開発し、
NTTドコモから販売されたFOMA対応の
携帯電話です。docomo STYLE seriesの一機種として、
2008年12月26日に発売されました。同シリーズではミドルレンジモデルに位置づけられ、8色という豊富なカラーバリエーションが特徴的でした。
デザインと機能
コンパクトな折りたたみ式デザインを採用し、持ち運びやすさを重視した設計となっています。3.0
インチのフルワイドVGA
液晶ディスプレイを搭載し、当時としては高精細な表示を実現していました。
カメラ機能も充実しており、約520万画素
CMOSカメラには顔認識対応の
オートフォーカス機能を搭載。
ワンセグ放送の受信、FeliCaによる非接触型ICカード決済、GPSによる位置情報サービス、そして3.6Mbpsの高速データ通信(
FOMAハイスピード)など、当時の
携帯電話として充実した機能を備えていました。
サブディスプレイには、当時多くの機種で1色表示となっていたものとは異なり、約6万5536色の多色表示に対応した有機ELディスプレイを採用。高い視認性とデザイン性を両立させていました。
サービス対応状況
一方で、iコンシェル、iウィジェット、iアプリオンラインといった、当時のドコモの新しいサービスには非対応でした。また、
シャープの
2008年冬モデルでは唯一、
GSMローミングに対応していなかった点も特徴です。
開発と発売
SH-02Aは、
2008年10月30日に電気通信
端末機器審査協会(JATE)の審査を通過。同年
11月5日には、
NTTドコモから他の多くの機種と共に開発発表が行われ、年末の
12月26日に発売開始となりました。
ソフトウェア更新と不具合
発売後、いくつかの不具合が報告されました。2009年5月15日にはソフトウェア更新が行われ、以下の不具合が修正されています。
フルブラウザで特定の画像を保存しようとすると、待受画面に戻ってしまう場合がある。
きせかえツールで「シンプル」設定にすると、メニューの「電話帳を表示」から電話帳が開けなくなる。
関連機種
SH-02Aの前機種にはSH706i、後継機種にはSH-05A、SH-06Bなどがあります。これらの機種と比較することで、SH-02Aの進化や特徴をより深く理解することができるでしょう。
まとめ
SH-02Aは、コンパクトなデザインと充実した機能を両立させた、バランスの良いミドルレンジモデルでした。豊富なカラーバリエーションも魅力の一つであり、当時のユーザーから高い人気を得ていた機種と言えるでしょう。一方で、最新のサービスへの非対応や
GSMローミングへの対応がない点は、当時の市場環境を反映した特徴と言えるかもしれません。 SH-02Aの登場は、
携帯電話の進化の歴史において重要な位置を占めています。