SIG SAUER P226
SIG SAUER P226は、
ドイツのザウエル&ゾーン社が開発した自動
拳銃で、P220の後継モデルとして知られています。この銃は、特にその信頼性や耐久性から世界中の軍隊や警察に採用されており、
特殊部隊においては重要な装備として位置付けられています。
特徴
P226の主たる改良点は、ダブルカラムマガジンによる装弾数の向上です。9x19 mmパラベラム弾仕様では9発から15発へと増強され、.40S&W弾モデルと.357SIG弾モデルでは装弾数は12発となっています。P220と同様にマニュアルセーフティを備えないものの、デコッキングレバーを搭載しており、ハンマーを安全にハーフコックポジションに下ろすことが可能です。
耐久性にも優れ、
水や泥に浸けた状態でも確実に作動するため、過酷な環境での使用にも耐えます。この機能により、P226はアメリカのガンショップでP220よりも高値で取引されています。不運にも、
アメリカ軍のトライアルでは、その価格とマニュアルセーフティの欠如からベレッタ92に敗れ、採用されることはありませんでした。
とはいえ、
海上自衛隊特別警備隊をはじめ、イギリス陸軍やアメリカの海軍SEALsなど、多くの国の
特殊部隊や機関で広く使用されています。
バリエーション
P226はそのバリエーションが非常に豊富で、トリガーアクションやバレルの長さ、フレーム素材、装弾数、アジャスタブルサイトの有無によって、多数のモデルが存在しています。特に注目すべきモデルには以下のようなものがあります:
- - P226 E2: 一体型のグリップと短いトリガーが特徴で、現行型のスタンダードモデルです。
- - P226 TB: サプレッサー装着用のネジ切りバレルを持つモデル。
- - P226 DAK: ダブルアクションオンリーのモデルで、ニューヨーク市警察に採用されています。
- - P226 Elite: 上位シリーズで、グリップ前面にチェッカリングが施されています。
- - P226 Mk.24: アメリカ海軍特殊部隊SEALs向けに特別に設計されたモデルで、腐食耐性を向上させるためのリン酸塩皮膜処理が施されています。
また、P226 X-FIVEは競技向けのモデルであり、シングルアクションのみ、アジャスタブルサイトなどを備えています。特に、SIG社のカスタム部門「マスターショップ」が手がける一部モデルは、高い品質で知られています。
使用国と展開
P226は様々な国で使用されており、
[アメリカ軍]]ではM11と呼ばれています。また、DHSやFBI、日本の特殊急襲部隊]や
[海上保安庁]でも採用されています。特にP228は、一部の[[特殊部隊でも広く活用されています。
関連製品
P226の系列にはIt以下のモデルも存在します:P227(
.45ACP弾対応)、P228(小型モデル)、P229(P228の強化版)などがあります。これらのモデルは、さまざまな用途に特化して設計されています。
結論
SIG SAUER P226は、その高い信頼性、多様なバリエーション、各国軍隊や
特殊部隊での実績から、人気のある自動
拳銃となっています。腕前を問われる場面でも、しっかりとした性能を発揮するため、射撃愛好家やコンシールドキャリーを重視する人々にも支持され続けています。