SKブロードバンド

SKブロードバンド（SK Broadband）

SKブロードバンド（SK Broadband Co., Ltd.）は、韓国・ソウルに本社を置く大手電気通信企業です。SKグループのSKテレコムの完全子会社であり、韓国有数のブロードバンドISPとして知られています。

特徴

SKブロードバンドは、ブロードバンド事業の他に、テレホンカード市場でも大きなシェアを占めています。

歴史

SKブロードバンドは、1997年にハナロ通信（ハナロテレコム）として設立されました。当時、国営企業であったKT以外では唯一の地域交換事業者（CLEC）として、韓国の固定電話市場で大きな存在感を示しました。

1999年にはブロードバンド市場に参入し、VoIPサービス、ブロードバンドインターネット接続、B TVというブランド名のIP放送サービスを提供するトリプルプレイプロバイダへと成長を遂げました。また、法人顧客向けには専用線サービスやIDCサービスも提供しています。

2000年以降、ハナロ通信はシスコシステムズとの共同マーケティング・プログラムに参加し、シスコシステムズの機器を使用したネットワーク上で公共サービスを提供しました。2002年時点では、韓国のブロードバンド市場はKTが50%のシェアを占め、ハナロ通信とスルーネットが残りの約45%を分け合っていました。ハナロ通信は、ブロードバンド市場での地位を強化するため、2005年3月にスルーネットを4,714億ウォンで買収しました。

2008年2月、ハナロ通信は1兆900億ウォンでSKテレコムに買収され、同年9月に現在のSKブロードバンドに社名を変更しました。2015年7月には、SKテレコムが株式交換によりSKブロードバンドの全株式を取得し、完全子会社化しました。

2014年10月、SKブロードバンドはITU全権会議において、世界初の10Gbit/sインターネットサービスを発表しました。これは、既存のLANサービスである100Mbit/sのダウンロード速度の100倍という画期的なものでした。

2015年11月、SKテレコムは競合他社であるCJグループのケーブルテレビMSO事業者CJハロービジョンの株式買収を試みましたが、公正取引委員会から合併禁止決定を受けたため、断念しました。

SKブロードバンドは、常に最先端の技術を追求し、韓国の通信インフラの発展に貢献してきた企業です。

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