SOV32

Xperia Z5 SOV32は、ソニーモバイルコミュニケーションズが開発し、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話から発売されたスマートフォンです。この機種は、auの4G LTE、VoLTE、4G LTE CA、WiMAX2+といった通信規格に対応しています。

概要

SOV31の後継機種として登場したXperia Z5 SOV32は、グローバルモデルであるXperia Z5の日本国内向けローカライズモデルです。Xperiaシリーズとして初めて指紋認証に対応した点が大きな特徴です。

カメラ機能が大幅に強化されており、オートフォーカス速度はスマートフォンの中でも最速クラスの0.03秒を実現しています。また、高解像ズームも従来の3倍から5倍へと進化し、より遠くの被写体を鮮明に撮影できるようになりました。

デザイン面では、背面にはサンドブラストと化学処理を施したフロスト加工のガラスが採用されており、サラサラとした独特の触り心地が特徴です。また、従来のXperiaロゴがあった背面にはソニーのロゴが配置され、Xperiaのロゴは本体側面に刻印されるデザインに変更されました。

本機は、auスマートフォンとしては初となる3コンポーネントキャリア・キャリアアグリゲーション（3CC CA）に対応しています。これにより、700MHz、800MHz、2GHz帯の組み合わせで最大300Mbpsの高速通信が可能になります。ただし、700MHz帯の正式運用開始が遅れたため、発売当初は山形県の一部エリアでのみ3CC CAが利用可能でした。

その他機能

標準でPC向けのWebブラウザが搭載されています。従来の携帯向けサイト（EZWeb）は、他のスマートフォンやPCと同様に閲覧不可となっています。

また、auの「安心セキュリティパック」にフル対応しています。

歴史

2015年9月2日（現地時間）：ドイツ・ベルリンで開催された家電展示会「IFA 2015」にて、ソニーおよびソニーモバイルコミュニケーションズからグローバルモデルが発表され、日本国内での販売も予告されました。
2015年9月29日：KDDIおよびソニーモバイルコミュニケーションズジャパンから公式発表。
2015年10月29日：日本全国で一斉発売。前機種であるSOV31の発売から約4ヶ月という短期間でのリリースとなりました。
2016年1月12日：新色としてPinkが追加発表されました。
2016年1月28日：Pinkの発売が開始されました。

アップデート

以下に、Xperia Z5 SOV32の主なアップデート履歴を示します。

2015年11月19日：ビルド番号32.0.D.0.291
ウィジェットの一部または全部が表示されない事象の改善。
2015年12月10日：ビルド番号32.0.D.0.300
音声通話中にEメールやSMSを受信すると端末が再起動する事象の改善。
2016年4月12日：ビルド番号32.0.D.0.328
端末が再起動する事象の改善。
mamorino Watchとの連携機能「はなれたらアラーム」に対応。
2016年6月7日：ビルド番号32.1.C.0.281
Android 6.0による機能・操作性の向上。
2016年9月1日：ビルド番号32.1.C.0.328
充電量調整機能の追加。
2016年12月8日：ビルド番号32.1.C.0.364
Androidセキュリティパッチの適用。
2017年3月7日：ビルド番号32.1.C.0.401
エラーメッセージが表示される場合がある事象の改善など。
2017年3月28日：ビルド番号32.3.C.0.274
Android™ 7.0による機能・操作性の向上。
2017年7月4日：ビルド番号32.3.C.0.336
Androidセキュリティパッチの適用
2017年10月5日：ビルド番号32.3.C.0.371
Androidセキュリティパッチの適用

脚注

関連項目

Sony Xperia Z シリーズ
SO-01H：NTTドコモ向けの兄弟機種。
501SO：ソフトバンク向けの兄弟機種。

外部リンク

Xperia] Z5（エクスペリア ゼット ファイブ） SOV32 | [スマートフォン（Android スマホ） | au - ウェイバックマシン（2015年9月30日アーカイブ分）
* Xperia Z5 SOV32 | ソニーモバイルコミュニケーションズ

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