SPECTRUM FINAL

『スペクトラム6 SPECTRUM FINAL』は、1981年11月5日にビクター音楽産業からリリースされた、スペクトラムのライブアルバムです。正式タイトルは『スペクトラム6 SPECTRUM FINAL Budoukan Live Sept. 22,1981』。その名の通り、1981年9月22日日本武道館で行われた解散コンサートの模様を収録した、スペクトラム唯一の2枚組アルバムです(当初は3枚組の予定でした)。

収録曲

Disc 1
1. サンバ・イン・F
2. メモリー
3. ノー・タイトル〜モーション
4. F・L・Y
5. 夜明け(アルバ)
6. ファースト・ウェイブ〜クエッション'81 & '82〜ロリータ〜ミーチャン・ゴーイング・トゥ・ザ・ホイクエン〜パッシング・ドリーム〜ロックン・ロール・サーカス

Disc 2
1. ソング
2. 侍ズ
3. アクトショー
4. Night Night Knight
5. イン・ザ・スペース
6. サンライズ
7. トマト・イッパツ

曲解説

Disc 1

サンバ・イン・F
このアルバムで初めて商品化された楽曲。この曲をバックに、MCの桑田佳祐によるメンバー紹介と共に、一人ずつメンバーがステージに登場します。2014年現在、スタジオ録音の音源は発表されておらず、このライブバージョンでのみ聴くことができます。解散コンサートでは、この曲の演奏中に、アミューズ所属の多くのミュージシャンが、それぞれパーカッションを手にして武道館のステージに登場し、圧巻のパフォーマンスを繰り広げました。
メモリー
ノー・タイトル〜モーション
F・L・Y
夜明け(アルバ)
ファースト・ウェイブ〜クエッション'81 & '82〜ロリータ〜ミーチャン・ゴーイング・トゥ・ザ・ホイクエン〜パッシング・ドリーム〜ロックン・ロール・サーカス
クレジットには記載されていませんが、「ファースト・ウェイブ」と「クエッション'81 & '82」の間には、「おてもやん」が演奏されています。「ミーチャン・ゴーイング・トゥ・ザ・ホイクエン」では、小学生になったミーチャンが登場し、「ミーチャン・ゴーイング・トゥ・ザ・ショウガッコウになりました」と語るシーンも収録されています。

Disc 2

ソング
侍ズ
原曲から大幅にアレンジされ、約17分40秒もの大作として演奏されています。
アクトショー
Night Night Knight
イン・ザ・スペース
サンライズ
* トマト・イッパツ
スペクトラムのラストナンバーです。演奏終了後には、ライブの終了(さらにはスペクトラムの活動終了)を告げるアナウンスが収録されており、感動的な終幕を飾っています。

このアルバムは、スペクトラムの最後のライブパフォーマンスを記録した貴重な作品であり、ファンにとっては必聴のアルバムと言えるでしょう。彼らのエネルギッシュで創造性豊かな音楽性を、ライブならではの臨場感で体感することができます。特に「サンバ・イン・F」でのアミューズ所属ミュージシャンたちの参加や、「侍ズ」の大幅なアレンジは、このライブならではの聴きどころです。また、解散コンサートという特別な状況下での演奏であるため、メンバーの熱意や、観客の興奮がダイレクトに伝わってきます。スペクトラムの音楽史における重要な記録であると共に、彼らの音楽を愛する全ての人々にとって、感動と興奮を呼び起こす特別なアルバムです。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。